なぜ仮想通貨には価値がある?基礎知識と主要銘柄、オンラインカジノで使うメリット・デメリットをご紹介

2024.09.14
2024.09.14

仮想通貨は、従来の金融システムを革新する可能性を秘めたデジタル資産として、世界中で急速に普及しています。その価値は、供給の制限、透明性、そしてブロックチェーン技術による信頼性など、多くの要因によって支えられています。

オンラインカジノと仮想通貨は相性が良く、仮想通貨の革新的な技術とオンラインカジノの手軽さの融合によって、近年では従来のギャンブルでの体験が大きく変わりつつあります。

この記事では、仮想通貨になぜ価値があるのか、その基礎となる知識を初心者の方に向けて詳しく解説します。さらに、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨銘柄についてもご紹介し、それぞれの特徴と市場での役割について検討します。また、オンラインカジノと仮想通貨の融合として、現在のオンラインカジノで仮想通貨がどのように利用されているのか、そしてメリットとデメリットも具体的にご紹介します。

[この記事で分かること]

  • 仮想通貨とは何か
  • 仮想通貨におけるブロックチェーン技術について
  • なぜ仮想通貨に価値があるのか
  • 仮想通貨の価値が上がるタイミング
  • 仮想通貨に価値がないと言われる理由
  • 仮想通貨を選ぶポイント
  • 仮想通貨取引所とは何か
  • オンラインカジノと相性がいい仮想通貨取引所
  • オンラインカジノで仮想通貨を使うメリットとデメリット
  • 仮想通貨に対応しているオンラインカジノの選び方

目次

仮想通貨とは?

仮想通貨とは、デジタル形式で存在する通貨の一種です。仮想通貨は、中央銀行や政府による発行や管理を受けず、分散型のシステムで運用されています。仮想通貨は、ブロックチェーンと呼ばれる技術で取引履歴を分散型のネットワークに保存し、高い透明性とセキュリティを確保しています。

仮想通貨になぜ価値があるのかを考える上で、仮想通貨の特徴を知ることは欠かせません。仮想通貨の特徴は、物理的な形を持たず、インターネット上で取引されるデジタル資産である点です。インターネット上で取引できるので、国境を越えた取引も簡単に行えます。さらに、従来の銀行振込などに比べて、取引がスムーズに完了するという点も魅力です。また、仮想通貨は分散型であるため、特定の機関による管理がなく、ユーザー自身が資産の管理者となることができます。

仮想通貨で最も有名なビットコイン(BTC)は、2009年に作られて以来、仮想通貨市場全体をリードしています。以降、イーサリアムやリップルなど、それぞれに特徴を持った仮想通貨が数多く生み出されました。現在の仮想通貨は、投資手段として価値があるだけでなく、店舗やECショップでの決済、オンラインカジノなど利用範囲を広げ、その価値を高めています。

仮想通貨と法定通貨の違いは?

仮想通貨と法定通貨の間には、発行主体や形態、価値の保証など、様々な違いがあります。以下では、仮想通貨と法定通貨の違いを6つご紹介します。

  1. 発行主体
    法定通貨は政府や中央銀行が発行、管理している通貨です。例えば、米ドル(USD)や日本円(JPY)といった法定通貨は、各国の政府によって発行、管理されています。一方で、仮想通貨には特定の発行主体が存在せず、分散型のネットワークで運用されます。ビットコインなどは中央の管理者がいないため、ユーザー間の取引をブロックチェーン技術で記録、管理します。この記録は誰でも閲覧することができます。

  1. 形態
    法定通貨は主に物理的な紙幣や硬貨を使用してやり取りを行うことが多いものの、ネットバンキングなどでは銀行口座のデジタルデータとして存在することもあります。一方の仮想通貨は、すべてデジタル形式で存在し、物理的な形を持ちません。取引は全てインターネット上で行われます。
  1. 価値の保証
    法定通貨は政府の信用によってその価値が保証されており、法律によって国内での使用が義務付けられています。一方、仮想通貨の価値は市場の需要と供給に基づいて決定されます。政府による価値の保証がないため、仮想通貨の価格は非常に変動しやすい傾向にあるのです。
     
  2. 使用範囲
    一国の法定通貨は、その国の経済圏で広く受け入れられ、日常の取引や支払いに使用されます。国際的な取引にも使われ、異なる通貨間の交換が必要です。一方で仮想通貨は、インターネットが利用できる場所であれば国境を越えて使用でき、世界中のどこでも共通の価値を持っています。現在のところ、法定通貨に比べて、仮想通貨を利用できる場所やサービスは限定的です。
  1. 透明性と匿名性
    法定通貨の取引は通常、銀行や金融機関を通じて行われ、取引記録は銀行などの機関に管理されます。仮想通貨の取引は基本的に、個人がインターネット上で行います。取引記録はブロックチェーンで公開されており誰でも閲覧可能ですが、取引に関与する当事者は匿名である場合が多いです。
  2. セキュリティ
    法定通貨には物理的な盗難や偽造のリスクがありますが、金融機関に預けることで、ある程度の安全性が確保されます。一方で、デジタル資産としてオンライン上で管理される仮想通貨は、ハッキングやセキュリティの脆弱性が問題になることがあります。ただし、適切な管理とセキュリティ対策を行えばリスクを軽減することができます。

仮想通貨における「ブロックチェーン技術」の基礎知識

仮想通貨が普及した現在、仮想通貨やビットコインの話題の中で「ブロックチェーン」という言葉を聞いたことのある方は多いでしょう。ブロックチェーン技術とは、仮想通貨の基盤であり、その価値支える役割を担っています。このブロックチェーンがなぜ、仮想通貨の価値を支える存在であるのかを、以下で解説していきます。

ブロックチェーン技術とは?

ブロックチェーンとは、いわば「分散型のデジタル台帳」です。取引データをブロックと呼ばれる単位にまとめ、時系列に沿ってチェーンのように連結させて管理することから、ブロックチェーンと呼ばれています。ブロックチェーン技術が初めて発表されたのは2008年。元々は、ビットコインを支える技術として発表されていました。現在、ブロックチェーン技術は仮想通貨以外にも利用されています。広範囲で存在価値を高めているブロックチェーン技術の、仮想通貨での役割を3つご紹介します。

  1. 分散型システムによるシステムダウンへの耐性
    ブロックチェーンは、特定の中央管理者を持たない、分散型のシステムを採用しています。ネットワーク内の全ての参加者が同じ権限を持って情報を共有しているため、データの整合性が保証されており、高い信頼性をもちます。この分散型のシステムによって、ネットワークが分散しているため、もし一部の参加者が攻撃を受けて機能しなくなったとしても、システム全体が停止するリスクは低いのです。
  2. ブロックチェーンの特性によるセキュリティの高さ
    一度ブロックチェーンに記録されたデータは、変更や削除が非常に困難です。その理由は、各ブロックが前のブロックのハッシュ値と呼ばれる固定の値を含んでいるという、ブロックチェーンの特性にあります。1つのハッシュ値を変えてしまうと、連鎖している他のブロックのハッシュ値も変更しなければならず、構造的にデータの改ざんが不可能なのです。さらに、ブロックチェーンは暗号技術を駆使してデータを保護しているため、不正アクセスやハッキングのリスクが非常に低いと言われています。
  1. 取引効率の向上
    ブロックチェーンは、プログラム化された契約(スマートコントラクト)を実行する能力を持っています。スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で実行される自動的な契約や取引のコードです。契約の内容が事前にプログラムされ、あらかじめ定められた条件が満たされると自動的に契約が実行されるので、取引や契約のがスムーズになります。さらに、ブロックチェーンは構造上、取引の信頼性が高いため、第三者の仲介を必要としません。仲介者を排除することで、取引の効率をさらに向上させています。

ブロックチェーン技術が注目された背景

前述した通り、ブロックチェーンは初め、ビットコインを支える技術として発表されました。ビットコインがブロックチェーン技術を用いて、中央銀行や金融機関を介さず直接的なデジタル通貨の取引を可能にしたことから、仮想通貨とそれを支える技術が注目され、価値あるものとして認識され始めました。仮想通貨から始まったブロックチェーン技術は、金融業界から他の業界へ広まり、現在は「取引の追跡ができる」という特徴を応用して物流サービスなどでも価値を発揮しています。

なぜ?仮想通貨に価値がつく5つの理由

仮想通貨が急速に普及し、現実の金融市場においても注目を集める中、仮想通貨の価値がどのように形成されているのか疑問を持ったことはないでしょうか。ここからは、なぜ仮想通貨に価値があるのか、その理由を5つご紹介します。このメカニズムを知っておくことで、市場の動向や、仮想通貨が今後どのように経済活動に影響を与えるのかを理解し、今後のさらなる金融システムの変革に備えることができるでしょう。

ブロックチェーン技術に対する期待感

仮想通貨の価値がなぜ急速に高まっているのか、その答えは「ブロックチェーン技術に基づく新しい金融システムの可能性」にあるといえます。従来の金融システムは、国や銀行といった中央集権型の管理者によって運営されており、このシステムが金融取引の信頼性と安定性を支えてきました。一方で、仮想通貨は分散型金融を実現し、管理者を持たず運営されています。これは、誰もが公平に利用できる金融システムであり、仮想通貨を利用している人々はこの点に魅力を感じている場合が多いです。この技術的な進歩やイノベーションにより、新しいビジネスモデルやサービスが創り出されており、その存在や役割こそが仮想通貨の価値となっているのです。

需要と供給のバランス

仮想通貨がなぜ、どのように、価値を保っているのかを知っておくことは、実用性のある運用に繋がります。仮想通貨は、金融市場の他の資産と同じく、需要と供給によって価格が決定されます。需要が供給を上回る場合、価格は上昇する傾向があります。逆に、供給が需要を超えると、価格は下落する可能性があります。

ビットコインは発行枚数に上限があり、その枚数は2,100万枚に設定されています。供給を制限しているため、市場に流通するビットコインの量が増えることはありません。これによってビットコインは希少性が高くなり、供給過剰からくる価格の下落を抑えているのです。つまり、価格が下落する可能性の低いビットコインは価値が高いと言えるでしょう。

価格が下落する可能性の低いビットコインですが、需要がなければその価値は生まれません。ビットコインの需要があるのは主に投資家からで、ビットコインがデジタルゴールドや価値の保存手段として認識されると需要が増加します。今後、ビットコインの利用可能範囲が広がったり、特性が増えたりすることで需要がさらに高まり価格が上昇する可能性があります。

仮想通貨自体の希少性

仮想通貨になぜ価値があるのかを考える上で、希少性は見逃せない要素です。仮想通貨の価値は、その希少性によって大きく変わります。ビットコインをはじめとした仮想通貨は供給量が制限されており、この上限によって希少性が確保されています。

仮想通貨のプロジェクトでは、様々な方法で希少性を担保する対策が行われています。例えば、特定の取引手数料の一部を焼却することで、流通する通貨の総量を減少させ、希少性を高めるという方法があります。これは「通貨の焼却(バーン)」と呼ばれる方法です。他にも、仮想通貨の参加者同士で取引に不正がないかを検証する「マイニング」を行った際に仮想通貨の報酬を得られる、というシステムがあります。マイニングの難易度を上げることで発行量を減らす、などの対策を行っていることからも分かる通り、仮想通貨の希少性はその仮想通貨の価値に直結するのです。

投資対象としての魅力

今日では多くの銘柄を持つ仮想通貨ですが、それぞれの仮想通貨がなぜ生まれたのか、その背景を知ることは、仮想通貨の価値を見極める一助であるといえます。仮想通貨は単なる投資対象に留まりません。それぞれが特定の目的に基づいて開発されており、開発が成功して実用化が進んだ場合に初めて、「価値がある」と判断されます。実際に、主要な仮想通貨プロジェクトのいくつかは既に実用化の段階に達しており、仮想通貨の実用化が実現されています。以下で、主要な仮想通貨とその実用化例をご紹介しましょう。

【ビットコイン(BTC)】

  • ETF承認: ビットコインは、特定の取引所で取引される上場投資信託(ETF)として承認されています。従来は、既に仮想通貨に投資している投資家からしか注目されていなかったビットコインが、多くの投資家に注目されるようになり、投資先としての信頼性を高める要因になりました。
  • 法定通貨に採用:一部の国では、ビットコインが法定通貨として採用されており、公式な支払い手段として利用されています。これにより、ビットコインの実用性が証明され、価値がさらに増しています。
  • オンライン支払い:オンラインショップやオンラインカジノなど、多くのプラットフォームがビットコインを支払い手段として受け入れており、日常の取引にも利用されています。

【イーサリアム(ETH)】

  • ゲーム開発::イーサリアムは、ゲーム開発のプラットフォームとしても利用されており、ゲーム内のアイテムやキャラクターの所有権をブロックチェーン上で管理することができます。ゲーム業界にも新たな価値を提供しており、イーサリアム自体の価値もあがっています。
  • NFT(ノンファンジブルトークン):イーサリアムは現在、NFTの発行と取引に使用されており、デジタルアートやコレクターズアイテムの所有権をブロックチェーンで証明することができます。イーサリアムはデジタルコンテンツの市場を拡大させる要因となっています。

仮想通貨は、その技術やプロジェクトに対する理解が難しいこともありますが、実用化が進むことで、ますます「価値がある」と投資家から判断されています。ブロックチェーン技術や、仮想通貨が提供する新しい機能やサービスがもたらす、従来の金融システムや市場に対する変革。これが、仮想通貨の投資価値の根拠となっています。

実用性の高さ

上記からもお分かりの通り、仮想通貨は実用性が高く、既に実用化されているものも多くあります。この実用性の高さが仮想通貨の価値となっており、今後もさらなる発展が見込まれています。ここでは、仮想通貨になぜ、そしてどのような実用性と価値があるのか、具体例から開設します。

  1. 分散型金融(DeFi)
    DeFiプラットフォームでは、中央管理者を持たずに様々な金融サービス(貸し出し、借り入れ、取引など)が提供されており、金融システムの利用がより民主化されています。今までの方法では銀行のサービスが届きづらかった地域や人々にも、金融アクセスが広がっています。
  2. 国際送金の効率化
    今までの国際送金は、銀行や送金サービスを介するため手数料が高く、送金に数日かかることもありました。仮想通貨を使用すれば手数料が比較的低く抑えられるうえに、早ければ取引は数分で終わるため、国際的な取引や資金の移動がスムーズに行えます。
  3. 新たなビジネスモデルのきっかけ
    仮想通貨は、新たなビジネスモデルやサービスが作られるきかっけにもなっています。トークンエコノミーやクラウドファンディングなど、従来のビジネス手法を変革する新しい方法を提供することにより、スタートアップや新興企業の資金調達などに関して、さらに柔軟な手段の選択が可能となっています。

仮想通貨の価値が上がるタイミングとは?

ここからは、「仮想通貨の価値が上がるタイミング」という点から、なぜ仮想通貨に価値があるのかを深掘りしてみましょう。仮想通貨の価値が上がるタイミングは、投資家にとって非常に重要なポイントです。ぜひ、以下でご紹介する4つのタイミングを、参考にしてみてください。

将来の需要予想が増加したとき

将来の需要予想が増加するタイミングとして最もイメージしやすいのは、大企業が仮想通貨プロジェクトに参入した時でしょう。大企業が参加したプロジェクトでは、その仮想通貨の価値が大きく上昇することがあります。有名な企業が仮想通貨プロジェクトに参入することで、資金提供や技術的なサポートなどを受けられ、そのプロジェクトが成功する可能性が高まります。例えば、大企業が仮想通貨の採用やブロックチェーン技術の導入を発表すると、その技術や仮想通貨は「大企業がサポートするほど素晴らしいもの」と認識され、市場の期待は上昇。市場の期待感が高まることで、仮想通貨の価格上昇を引き起こすケースがあるのです。

知名度が向上したとき

メディアで頻繁に取り上げられるなどで仮想通貨の知名度が向上すると、需要の高まりによってその仮想通貨の価値が大きく上昇することがあります。例えば、仮想通貨自体の知名度が高くなると仮想通貨を求める人が増えるため、その価値は自然に高くなります。また、著名人やインフルエンサーが仮想通貨を取り上げると、その仮想通貨に対して投資家やトレーダーの関心が高まり、やがて流動性と同時に価値も向上する可能性があるのです。

半減期に入ったとき

多くの仮想通貨、特にビットコインのようなものは、定期的に「半減期」と呼ばれるイベントが発生します。半減期とは、マイニング報酬が半分に減少することです。新たに発行される仮想通貨の供給量が減少することにより、需要が一定以上あれば価格の上昇を引き起こします。ビットコインの半減期は、過去に価格の上昇を引き起こした歴史があり、市場が供給減少の影響を反映することが多いです。

マクロ経済要因

大手企業の参入も、知名度の向上のきっかけも見当たらず、半減期でもないのに、なぜか仮想通貨の価値が上昇している場合、マクロ経済が要因である可能性も考えられるでしょう。例えば、経済成長率が高い場合、余裕のある投資家は仮想通貨のような新興資産クラスへの投資を行う傾向があります。

他にも、インフレーションが高いと法定通貨の購買力が減少するため、投資家は価値保存手段として仮想通貨を選択することがあるのです。特にビットコインなどの仮想通貨は、「デジタルゴールド」とも呼ばれ、リスクヘッジとしての役割を果たすと見なされることがあり、急激な価値の上昇の可能性が今後もあるでしょう。

さらに、中央銀行の金利政策によって金利が低く設定されている場合、法定通貨の利回りが少ないため、投資家はより高いリターンを求め、リスク資産にシフトする傾向があります。

これらの様々な要因によって起こる仮想通貨の価格上昇ですが、つまりは需要が高まるタイミングで価格の上昇が起こるのです。ここで解説したタイミングを参考に、投資戦略や各銘柄のプロジェクトを確認してみると良いでしょう。

仮想通貨は価値がない?少数派の意見とは?

仮想通貨はここ数年で急成長を遂げており、実用化も進んでいますが、「実物の無いデジタル資産になぜ価値があるのか、本当に価値があるのか」という懐疑的な意見があることも事実です。以下では、仮想通貨の価値に対してなぜネガティブなイメージがあるのか、詳細をご紹介します。

詐欺やハッキングのリスクがある

詐欺やハッキングのリスクがあると考えられていることが、仮想通貨の価値を疑問視する理由に挙げられます。実際、ブロックチェーン技術には、高いセキュリティと改ざん防止の特性が備わっているにも関わらず、今まで複数のハッキング事件が起こっています。しかし、なぜ仮想通貨でハッキング事件があるのか、その原因を知れば、仮想通貨そのものは変わらず価値があるということがお分かりいただけます。

過去に起こったハッキング事件の本質は、ブロックチェーン技術そのものではなく、取引所や関連サービスの管理体制にあります。多くのハッキングは、取引所のセキュリティ対策の不備や内部管理の問題に起因するものであり、ブロックチェーン技術自体は高いセキュリティ性を持っていることに変わりありません。つまり、仮想通貨自体の価値がないというわけではないのです。

このような事件が起こった際には、本質を見極めて理解することが大切です。

日本国内における取引規制が多い

日本国内における仮想通貨取引は、ユーザー保護を重視した、取引が制限される環境です。この環境により、「仮想通貨の取引は他の投資商品と比べて利益を上げにくいので、価値があると言い難い」という意見が出ています。国内の仮想通貨取引所では、以下の3つが制限されています。

  • レバレッジの制限
    日本では、仮想通貨取引におけるレバレッジが最大2倍までに制限されており、投資家は少額の元手で大きな取引をすることができず、リスクを抑えつつ利益を追求することが困難です。
  • 上場銘柄数の制限
    上場する仮想通貨の銘柄数も制限されており、取引可能な仮想通貨の選択肢が限られています。この制限により、多様な投資戦略を採ることが難しくなっており、選択肢の狭さが利益追求を難しくしています。
  • 高い税率
    仮想通貨で得た利益は「雑所得」として課税され、累進課税が適用されます。税率が高く、利益の一部が税金として引かれるため、実際の利益が少なくなることがあります。

日本国内の仮想通貨取引は、このように複数の制限がかかった状態での取引であり、株式投資やFXと比較してリスクが高いとされています。このような制約のため、一部の投資家からは「なぜ仮想通貨に価値があるのか、本当に投資する価値があるのか」と疑問を抱かれることも。

これらの規制について、日本国内企業の仮想通貨に対する含み益については課税対象にならない動きが出ており、今後の法整備によって改善される可能性があります。規制が見直されることで、投資家が仮想通貨投資に価値を見いだせるような魅力が増すでしょう。

価格の変動幅が大きすぎる

仮想通貨は価格の変動幅が株式や法定通貨よりも大きく、且つ、不安定であることから、資産価値がないと言われやすいです。実際、ビットコインは2023年の1年間で価格が約210万円から約650万円へと209%も変動しています。対して、日経平均株価の変動は、25,661円から33,853円への32%です。ビットコインの価格が大きく変動するため、安定した資産としての価値が疑問詞されることがあります。「なぜ、価値の安定しない仮想通貨を選ぶのか」という疑念があるのも、自然なことでしょう。

価格変動が大きいことは投資家にとってのリスク要因となりますが、変動幅が大きい分、各取引所の最小取引額は低く設定されています。これを利用して少額からの取引を行うことで、リスクをご自身で調整し、軽減することができます。

仮想通貨の主な銘柄とは?

仮想通貨市場には数多くの銘柄が存在しますが、その中でも特に注目されている主な銘柄があります。これらの銘柄は、それぞれ異なる技術的特徴や実用化例を持っており、市場での影響力や利用範囲が広いです。ここからは主な銘柄をご紹介し、それぞれの特徴と用途について簡単に説明していきます。各銘柄の特徴と用途から、なぜ人気と価値があるのかを知り、仮想通貨選びに活かすのもおすすめです。

ビットコイン (BTC)

ビットコイン (BTC) は、2009年に中本哲史(Satoshi Nakamoto)氏によって発表された、最初の仮想通貨です。ブロックチェーン技術により、中央管理者を持たない分散型の金融システムを実現した、革新的なデジタル資産です。仮想通貨の祖であるビットコインが、なぜその価値を高められ、今日どのように応用されているのか、見てみましょう。

【特徴】

  • 供給量が有限
    ビットコインは、インフレーションから守るため発行枚数の上限が2,100万BTCに設定されており、この供給量の制限によってビットコインの希少性を確保しています。
  • マイニングと半減期
    ビットコインの新しいコインは、本記事でも触れた「マイニング」と呼ばれるプロセスを通じて発行されます。マイニングには大量の計算力が必要であり、難易度によってマイニング報酬としてのビットコインの供給を減少させる政策が、約4年ごとに行われています。
  • 分散型ネットワーク
     ビットコインは中央管理者を持たずに運営される分散型のネットワークで、全世界のノード(コンピュータ)が取引の検証と記録を行います。この分散型ネットワークは、高いセキュリティと耐障害性を備えています。
  • デジタルゴールド
    ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、通常の金と同様に価値の保存手段と見なされています。その安定した供給量と相対的な希少性により、多くの投資家にとって魅力的な資産となっています。

【用途】

  • 投資・保有
    ビットコインは投資対象として広く利用されており、価格の変動を利用して利益を上げることができるため、短期的なトレーディングから長期的な保有まで、さまざまな投資家によって取引されています。
  • 決済手段
    ビットコインは一部の商業施設やオンラインサービスでの支払い手段として利用することができます。分散型の特性を活かし、国際的な取引や送金においても有用です。
  • 価値の保存
    ビットコインは、インフレリスクから資産を守る手段としても注目されています。特に経済的不安定な状況下で、価値の保存手段としての役割が強調されています。

ビットコイン キャッシュ

ビットコインキャッシュ (BCH) は、2017年に新版ビットコインとして誕生した仮想通貨です。ビットコインキャッシュがなぜ仮想通貨としての価値を高められたか、その理由は、ビットコインのシステム超過問題の解決を目的とした設計にあるといえます。取引の高速化と手数料の減少を進めた結果、ビットコインとは異なる層からの支持を得ることで新たな価値を見出しました。以下では、ビットコインキャッシュの特徴と用途について説明します。

【特徴】

  • ブロックサイズの拡大
    ビットコインキャッシュの最大の特徴は、ビットコインに比べてブロックサイズが大きいことです。ビットコインのブロックサイズは1MBですが、ビットコインキャッシュでは最大32MBまで拡大されています。これにより、一度に処理できる取引数が増加し、取引の承認速度が向上しました。
  • 手数料の低減
    ブロックサイズの拡大により、ビットコインキャッシュはビットコインに比べて手数料が低く設定されていおり、少額の支払いでも効率的に行うことができます。日常的な取引や少額の取引に最適です。

【用途】

  • 日常生活での支払い
    ビットコインキャッシュは、手数料は低く取引は速いため、少額の日常的な支払い手段として利用されることが多いです。小売業者やオンラインサービスでの決済にも対応しており、実生活で利用しやすい点が魅力です。
  • 国際送金
    ビットコインキャッシュは、国境を越えた送金も可能で、迅速かつ低コストで資金を移動することができます。特に、送金手数料が高い地域や金融インフラが発展していない地域での利用がおすすめです。
  • 投資
    ビットコインキャッシュは、ビットコインと同様に投資対象としても利用されることが多く、仮想通貨市場でのポジションを確立しています。

イーサリアム (ETH)

イーサリアム (ETH) は、2015年にヴィタリック・ブテリンによって提案され、開発された仮想通貨および分散型プラットフォームです。イーサリアムがなぜ仮想通貨としての価値を確立できたのか、その理由はイーサリアムの開発目的と設計にあると考えられます。イーサリアムは単なる仮想通貨ではなく、スマートコントラクトや分散型アプリケーション (DApps) を実行するための基盤として設計されました。そのため、ビットコインとは異なる目的と機能が、新たな価値として評価されています。今後も多様な分野での応用が期待されている仮想通貨の1つです。

【特徴】

  • スマートコントラクト
    イーサリアムの最大の特徴は、スマートコントラクトを実行できることです。スマートコントラクトは、あらかじめ定義された条件が満たされたときに自動的に実行されるプログラムで、仲介者を必要とせずに契約の履行や取引の自動化が可能となります。
  • 分散型アプリケーション (DApps)
    イーサリアムは、分散型アプリケーション (DApps) を構築・実行するためのプラットフォームとしても機能します。DAppsは、中央管理者を持たずに動作するアプリケーションで、ゲーム、金融サービス、SNSなど、さまざまな分野で利用されています。

【用途】

  • 分散型金融 (DeFi)
    イーサリアムは、分散型金融(DeFi)の主要なプラットフォームとして広く利用されています。DeFiは、中央金融機関を介さずに融資、借入、取引を行うためのシステムで、イーサリアム上で稼働するスマートコントラクトにより運営されています。
  • NFTマーケット
    イーサリアムは、NFT(非代替性トークン)の発行や取引のための主要なプラットフォームでもあります。NFTは、デジタルアート、音楽、ゲームアイテムなどのデジタル資産を証明するためのトークンであり、イーサリアムのスマートコントラクト技術を利用して独自性と所有権を保証しています。
  • ゲーム開発
    イーサリアムは、ブロックチェーンゲームの開発にも利用されています。ゲーム内での資産取引やアイテムの所有権をブロックチェーン上で管理することで、透明性が高く信頼できるゲーム環境を、プレイヤーへ提供しています。

テザー(USDT)

テザー (USDT) は、米ドルに価値を連動させることを目指した仮想通貨、いわゆる「ステーブルコイン」です。ステーブルコインは価格の安定性を追求しており、従来の仮想通貨のような大きな価格変動を避けることを目的としています。テザーは最も広く使われているステーブルコインの1つであり、仮想通貨市場において重要な役割を果たしています。なぜ、どのような方法で、ステーブルコインが価値ある仮想通貨として運用されているのか、テザーの例から見てみましょう。

【特徴】

  • 価格の安定性
    テザーは、1USDTが常に1米ドルにほぼ等しい価値を持つよう設計されています。これは、テザー社が発行するUSDTの裏付けとして、発行されたUSDTと同額の米ドルを準備金として保有しているためです。この仕組みによって、仮想通貨市場の価格変動に左右されない、安定した価値を提供しています。
  • 利用の簡単さ
    テザーは、仮想通貨取引所での取引ペアとして広く利用されています。USDTは、他の仮想通貨と交換する際の中間通貨として機能します。例えば、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨とUSDTを直接交換することで、価格変動のリスクを回避しやすくなります。
  • クロスチェーン対応
    テザーは、複数のブロックチェーンネットワーク上で発行されているので、異なるブロックチェーン間での移動や取引が容易に行えます。

【用途】

  • 資産の保全
    仮想通貨市場での価格変動を避けたい投資家やトレーダーにとって、テザーは資産を安全に保全する手段として利用されています。市場が不安定な時期には、他の仮想通貨からUSDTに資産を移すことで、価格変動リスクを下げるといった使い方がされています。
  • デジタル決済
    一部のオンラインサービスやプラットフォームでは、USDTを利用した支払いが可能です。特に仮想通貨市場に精通したユーザーにとって、価格変動リスクのない安定した決済手段は魅力的に映るでしょう。
  • デファイ (DeFi)
    テザーは、分散型金融 (DeFi) のエコシステムでも広く利用されています。USDTを利用することで、DeFiプラットフォーム上での貸付、借入、ステーキングなどの金融サービスに安定した価値を持ち込むことができ、これらのサービスがより一層普及する手助けにもなっています。

リップル (XRP)

リップル (XRP) は、リップル社が開発した分散型デジタル通貨で、主に国際送金を目的としたブロックチェーンベースの決済システムで利用されます。リップルがなぜ価値ある仮想通貨として利用されているのか、その答えはリップル特有の高速送金・低コストにあります。リップルは送金の高速性とコストの低さを特徴としており、特に金融機関や企業が国境を越えた取引を行う際に利用されています。リップル社の中央集権的な管理に対する批判や、規制当局との問題も抱えていますが、その実用性と市場での重要性から、仮想通貨市場で強力な存在感を持ち続けています。

【特徴】

  • 高速取引が可能
    最大の強みは、非常に高速な取引処理能力です。従来の国際送金システムでは、送金が完了するまでに数日かかることがありますが、リップルを使用すると数秒から数分で完了します。

  • 取引手数料の低減
    リップルは取引手数料が非常に低く抑えられているため、手数料が高くなりがちな国際送金に利用されます。特に大規模な送金や頻繁な取引を行う金融機関や企業にとって、低い取引手数料は大きなメリットです。

  • 圧倒的な処理能力
    リップルは1秒間に1,500件以上の取引を処理できる高い処理能力を持っています。これにより、他の多くの仮想通貨に比べて取引速度も速く、将来的な利用拡大にも対応できる設計となっています。

【用途】

  • 国際送金
    リップルは、国際送金のスピードとコストを大幅に改善するための解決策として広く利用されています。銀行や決済企業は、リップルを利用することで、これまでのシステムに比べてはるかに迅速かつ低コストで送金を行うことができるようになりました。これにより、世界中の企業や個人が低コストで素早く資金を移動させることが可能になり、送金においての価値を確立しています。

  • 分散型金融 (DeFi)
    リップルは分散型金融 (DeFi) エコシステム内でも活用されており、DeFiプラットフォーム上での貸付、借入、流動性提供などの金融サービスにリップルが利用されています。

  • ブリッジ通貨としての役割
    リップルは、異なる法定通貨間の送金を効率的に行うための「ブリッジ通貨」としても機能します。例えば、米ドルからユーロへの送金を行う際、リップルを中間に挟むことで、送金の迅速化とコスト削減を実現できます。この機能によって、リップルは国際金融市場において重要な地位を占めています。

ライトコイン (LTC)

ライトコイン (LTC) は、2011年にCharlie Lee(チャーリー・リー)によって開発された仮想通貨で、ビットコインに次ぐ「デジタルシルバー」としての価値があると言われています。ライトコインは、ビットコインの技術に基づいて設計されており、より早く、より効率的な取引を行うために改良を加えられました。ライトコインになぜ「デジタルシルバー」と称されるほど、仮想通貨としての高い価値があるのか、以下で具体的にご紹介します。

【特徴】

  • ブロックの生成が早い
    ライトコインは、ブロックの生成時間が約2.5分と、ビットコインの10分に比べて約4倍速くなっているので、より多くの取引を短時間で処理することができます。この高い処理能力によって、日常的な支払い手段として適した仮想通貨となっています。
  • 供給量の上限
    より広範な流通を目指し、仮想通貨の大衆化を促進するという目的から、ライトコインの供給量はビットコインの2,100万枚に対して、8,400万枚と4倍多く設定されています。
  • マイニングの参加しやすさ
    ライトコインは、ビットコインとは異なるハッシュアルゴリズムを採用しています。通常のコンピュータでもマイニングしやすい設計になっているので、マイニングの参入障壁が低く、より多くのユーザーがマイニングに参加しやすくなっています。

【用途】

  • 日常的な支払い手段
    ライトコインは取引の確認時間が短いため、日常的な支払い手段として利用されることが多いです。特に、少額決済やオンラインショッピングなどでの利用が進んでおり、ビットコインの補完的な役割を果たしています。
  • 取引所でのトレード
    ライトコインは多くの仮想通貨取引所で取り扱われており、ビットコインやイーサリアムと並んで人気のあるトレード対象となっています。その流動性の高さから、短期的なトレードにも適しています。
  • 資産の分散投資
    仮想通貨市場での資産分散の一環としてライトコインを保有する投資家も多いです。ビットコインに対するリスクヘッジとしてライトコインが選ばれることもあり、ここでもビットコインの補完的な役割を果たしています。

ドージコイン(DOGE)

ドージコイン (DOGE) は、2013年にソフトウェアエンジニアのビリー・マーカスとジャクソン・パーマーによって開発された仮想通貨で、元々はインターネットミームである「ドージ(Doge)」をテーマにしたジョークとして誕生しました。インターネットミームのジョークから始まったドージコインが、なぜ世界的に価値ある仮想通貨にまで発展できたのか、その背景には、発祥であるインターネットコミュニティならではの強みがあります。

【特徴】

  • インフレ型の供給
    ドージコインは、ビットコインのような供給量の上限がない、インフレ型の仮想通貨です。毎年約50億枚のドージコインが発行され続ける仕組みであり、これが価格の安定性に寄与しています。しかし、供給が無制限であるため、他の仮想通貨と比べて長期的な価値の上昇が見込まれにくいとされています。
  • 低い取引手数料
    ドージコインは、他の仮想通貨と比較して取引手数料が非常に低いのが特徴です。このことから、小額の取引やチップとしての利用に適しており、ユーザー間で手軽に送金できる手段として人気があります。
  • 強力なコミュニティ支援
    ドージコインは、非常に活発なオンラインコミュニティによって支えられており、このコミュニティの力がドージコインの成長を促しています。特に、チャリティイベントやスポーツイベントへの支援など、実社会でのさまざまな活動を通じて注目を集めてきました。
  • マイニング参加のしやすさ
    ライトコインと同じアルゴリズムを採用しているドージコインは、ライトコインと同じくマイニングに参加しやすいため、多くのユーザーがネットワークの維持に参加できる仕組みになっています。

【用途】

  • チップや寄付としての利用
    ドージコインは、その低い取引手数料とコミュニティの支持を背景に、ソーシャルメディアやオンラインフォーラムのチップとして広く利用されています。特にReddit(アメリカの匿名掲示板)などのプラットフォームでは、他のユーザーに対して少額のドージコインを感謝の印として送る文化が根付いています。
  • 慈善活動への貢献
    ドージコインコミュニティは、慈善活動への寄付や支援を積極的に行っており、これがドージコインの実用性を高めています。過去には、ジャマイカのボブスレーチームのオリンピック参加支援や、水資源確保のための井戸掘りプロジェクトなど、世界各地のプロジェクトに貢献しています。
  • トレーディング
    ドージコインは、低価格と高い流動性から、多くの仮想通貨取引所で取引されています。その価格はミームやインターネット上の流行に左右されやすく、急激な価格変動がしばしば発生するため、短期的なトレードの対象としても人気があります。

イオス(EOS)

イオス (EOS) は、ブロックチェーンベースの分散型アプリケーション (DApp) 開発プラットフォームとして、2018年に公開された仮想通貨およびプロジェクトです。主にDAppの開発とスケーラビリティに焦点を当てたブロックチェーンプラットフォームとして、イーサリアムの競合と見なされることが多いです。比較的新しい仮想通貨、イオスになぜ価値があるのか、具体的なポイントを以下で見てみましょう。

【特徴】

  • 取引処理速度の速さ
    イオスは、取引速度の速さが評価されています。イオスの採用しているブロックチェーン技術は秒間数千件の取引を処理でき、ビットコインやイーサリアムなどの従来のブロックチェーンよりもはるかに高速な取引が可能です。
  • 手数料の無料化
    イオスのプラットフォームでは、取引手数料が無料であることが大きな特徴です。ユーザーがトランザクションを実行する際に手数料を支払う必要がないため、DAppの利用や開発がしやすく、幅広いユーザー層に受け入れられやすい環境を提供しています。
  • ガバナンス機能
    トークン保有者がネットワークのアップデートやプロトコル変更に関して投票できる仕組みを持っているのは、イオスの大きな特徴です。この分散型ガバナンス機能により、コミュニティがプラットフォームの進化に関与できる点が、他のブロックチェーンプラットフォームと一線を画しています。

【用途】

  • 分散型アプリケーション (DApp) 開発
    イオスは、DApp開発者にとって非常に魅力的なプラットフォームです。高速な取引処理と手数料の無料化、取引スケール処理能力の高さにより、ゲーム、金融、エンターテイメントなどさまざまな分野でのDApp開発が進められ、その利用用途に価値があるとされています。
  • トークンエコノミーの構築
    イオスのプラットフォーム上では、独自のトークンを発行し、エコシステム内で利用することができます。このトークンエコノミーにより、開発者は独自の経済圏を構築し、ユーザーに報酬を提供するなど、エコシステムの活性化を図ることが可能です。
  • 分散型金融 (DeFi)
    イオスは、分散型金融 (DeFi) プロジェクトの基盤としても利用されています。スマートコントラクトを活用して、レンディング、ステーキング、取引などの金融サービスを提供するDAppが増加しており、イオス上でのDeFiエコシステムが発展しています。

ステラルーメン (XLM)

ステラルーメン (XLM) は、2014年に設立されたStellarネットワークのネイティブトークンで、国際送金や決済の効率化を目指して開発された仮想通貨です。ステラルーメンがなぜ価値の高い主要な仮想通貨であるか、その理由は資金移動のスピードとコストにあります。ステラルーメンは、リップル同様、銀行や決済システムの間での迅速かつスピーディーな資金移動が可能です。また、非営利団体によって運営されており、より広範囲にわたって金融を根付かせるということを目指しています。

【特徴】

  • 国際送金の効率化
    ステラルーメンは、従来の国際送金システムよりも迅速で低コストな取引を実現することを目指しています。ステラネットワークは、法定通貨とデジタル資産の橋渡し役を果たし、異なる通貨間の送金を直接的に行える仕組みを提供しています。
  • 低コストで高速な取引
    ステラネットワークは、取引手数料が非常に低く、取引処理も数秒で完了します。この高速かつ安価な取引が、国際送金の分野で特に大きなメリットとなっています。
  • 分散型ネットワーク
    分散型ネットワークを使用しており、誰でも参加できるオープンで透明性のある仕組みを提供しています。金融機関や個人が直接ネットワークに接続し、資金を移動させることができます。
  • アンカーモデル
    ステラネットワークは、アンカーと呼ばれる信頼できる仲介者を使用して、異なる資産間の交換を行います。アンカーは、特定の通貨や資産をネットワーク上で発行するのですが、この方法により、法定通貨とデジタル資産の相互運用性が確保されています。

【用途】

  • 国際送金と決済
    ステラルーメンは、特に国際送金や決済の分野で価値を高めています。従来の送金システムに比べて、ステラネットワークは送金時間とコストを大幅に削減し、個人や企業が低コストで資金を移動できるようになっています。
  • 金融包摂
    ステラルーメンの目標の1つは、銀行口座を持たない人々に対して金融サービスへのアクセスを提供することです。低コストで使いやすい送金システムを提供することで、発展途上国の人々にも金融サービスを提供し、経済的な格差を縮めることを目指しています。
  • 資産のトークン化
    ステラネットワーク上では、法定通貨や他の資産をトークン化して発行することができます。これにより、異なる通貨や資産の取引が容易になり、グローバルな資産運用が可能となります。

カルダノ (ADA)

仮想通貨になぜ価値があるのかを考える際、資金移動のスピード、低い取引手数料、価格の安定性などが理由に挙げられますが、カルダノ (ADA) は一味違った価値を持っています。カルダノは、「エネルギー効率が高く、環境にやさしい仮想通貨」として市場で人気を集めているのです。カルダノは学術的な研究をもとに開発されており、他の仮想通貨と比較して信頼性が高いとされています。

【特徴】

  • エネルギー効率の良さ
    カルダノは、取引を処理するために必要なエネルギーが少なくて済むように設計されています。これにより、環境への負担が少なく、持続可能な仮想通貨として評価されています。
  • 透明な運営
    カルダノは、複数の独立した組織によって運営されており、その運営が透明であることが特徴です。カルダノのコミュニティ全体で意見を反映させることが可能になり、同時に運営への信頼性も高まっています。
  • スマートコントラクトの利用
    カルダノでは、スマートコントラクトという自動化された契約が利用できます。スマートコントラクトを使うことで、信頼性の高い取引が可能になり、取引の手続きを簡略化することができます。

【用途】

  • 契約の自動化
    カルダノでは、スマートコントラクトを使って法律的な契約を自動化することができるため、取引がよりスムーズに行われる上、トラブルが少ないです。
  • トークンの発行
    カルダノのシステムを使って独自のトークン(仮想通貨)を発行し、管理することができるので、新しいビジネスモデルを創出することが可能です。
  • 商品の流れの管理
    カルダノの技術は、商品がどのように流れているかを追跡するためにも使われています。この技術により、偽造品の防止や商品の品質管理が向上します。

ポルカドット (DOT)

ポルカドット (DOT) は、異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現するために開発された仮想通貨およびブロックチェーンプラットフォームです。複数のブロックチェーンをつなぎ、データや価値を安全かつ効率的に交換できるようにすることを目的としています。

【特徴】

  • 異なるブロックチェーンの接続
    ポルカドット最大の特徴は、異なるブロックチェーンを相互に接続し、それぞれのチェーンが情報や資産を交換できるようにする点です。これにより、異なるブロックチェーンが連携して新しいサービスやアプリケーションを提供できるようになります。

  • 分散型ガバナンス
    ポルカドットは、ユーザーがネットワークの意思決定に参加できる分散型ガバナンスシステムを採用しています。これにより、コミュニティ全体でネットワークの方向性を決めることができ、柔軟な運営が可能です。

  • パラチェーン
    ポルカドットのネットワークには「パラチェーン」と呼ばれる独立したブロックチェーンが複数存在し、それぞれが特定の目的や機能に特化しています。複数のパラチェーンを並行して稼働させることで、ネットワークの拡張性を高め、多数の取引を同時に処理できるようになっています。

【用途】

  • 異なるブロックチェーンの連携
    ポルカドットは、異なるブロックチェーンが相互に連携することで、新たなアプリケーションやサービスの開発を可能にします。この特性を利用して、複数のブロックチェーンを活用した複雑なシステムを構築することができます。

  • 分散型アプリケーションの開発
    ポルカドットを利用することで、分散型アプリケーション(DApps)の開発が容易になります。特に、異なるブロックチェーンを組み合わせた新しいサービスの提供が可能です。

  • ネットワークのガバナンス
    DOTトークンの保有者は、ネットワークの意思決定に参加することができ、アップグレードや改善提案に対する投票を行うことができます。保有者はポルカドットの発展に直接貢献することが可能です。

アバランチ (AVAX)

アバランチ(AVAX)は、仮想通貨業界における「次世代ブロックチェーン」の1つとして位置づけられています。スケーラビリティ、互換性、取引コストの面で優れた特徴を持ち、特にDeFiやNFT市場での採用が進んでいます。スマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)の開発・運用に適しており、その技術力と実用性から注目を集めています。

【特徴】

  • 拡張性の高さ
    アバランチは、非常に高い取引処理能力を持っており、秒間数千件のトランザクションを処理できます。これにより、利用者が増加しても取引速度が低下しにくく、大規模なDAppsや金融サービスの運営にも対応可能です。

  • 低コストな取引手数料
    アバランチのネットワークでは、取引手数料が非常に低く抑えられています。手軽に、かつ頻繁に取引を行うことができ、特に小額取引に適しています。

  • EVM互換
    アバランチは、イーサリアムのスマートコントラクトと互換性があるため、既存のイーサリアム上のアプリケーションを簡単に移植することができます。この互換性により、開発者は既存のツールやコードを再利用し、簡単にアプリケーションを展開できます。

【用途】

  • 分散型金融 (DeFi)
    アバランチは、DeFi(分散型金融)アプリケーションの開発に特化しています。低コストで高速な取引が可能なため、DeFiプロジェクトにとって理想的なプラットフォームとなっています。

  • NFTマーケットプレイス
    アバランチは、NFT(非代替性トークン)の取引プラットフォームとしても活用されています。高い拡張性を持つ環境を提供することで、大量の取引を迅速かつ安価に処理できるため、アーティストやクリエイターにとって魅力的な選択肢です。

  • 企業向けブロックチェーンソリューション
    アバランチの高い拡張性と互換性は、企業が独自のブロックチェーンソリューションを構築するための基盤として利用されています。特に、金融機関や大規模なオンラインプラットフォームでの採用が期待されており、今後の価値上昇が見込まれています。

仮想通貨を選ぶポイント

仮想通貨を選ぶ際には、単に流行や噂に流されるのではなく、ご自身の投資目標やリスク許容度、プロジェクトのリサーチや価値上昇が見込めるかなど複数の要素から通貨を選ぶことが重要です。仮想通貨の市場は非常に変動が激しく、多様なプロジェクトや技術が存在します。数ある仮想通貨から、ご自身に合った仮想通貨を選ぶための、基準や選び方をご紹介します。「なぜその基準や選び方が必要であるのか」を理解し、ご自身にとって価値の高い仮想通貨を選びましょう。

ホワイトリスト銘柄から選ぶ

仮想通貨を選ぶ際に、信頼性の高いプロジェクトや通貨を見極めるための1つの方法として「ホワイトリスト銘柄」を参考にすることができます。ホワイトリストとは、特定の基準を満たす仮想通貨やプロジェクトが、信頼性や安定性において推奨されているリストで、ここに載っている仮想通貨は必然的にその価値に定評があります。選定基準は以下の通りです。

  1. 技術的な基盤
    仮想通貨プロジェクトが持つ技術力やブロックチェーンの特徴を評価します。技術が革新的であるか、実用性が高いかを確認することが重要です。
  1. チームの実績
    プロジェクトを運営するチームの経験やバックグラウンドをチェックします。過去の成功実績や専門性が信頼性の要素となります。
  2. パートナーシップと提携
    プロジェクトが持つパートナーシップや提携先の企業・団体の信頼度も重要です。著名な企業や団体と提携している場合、プロジェクトの信頼性が高まります。
  3. コミュニティのサポート
    プロジェクトのコミュニティが活発で、支持されているかどうかもチェックします。
  4. 規制とコンプライアンス
    法的リスクを低減するため、プロジェクトが規制に従い、適切なコンプライアンスを守っているかも重要視されます。

ホワイトリスト銘柄を選ぶメリットは、信頼性が確保されているということ、さらには市場からの評価が高く投資対象としての安定性があるということ、そして、プロジェクトの技術力や運営実績が評価されているということです。これらが確保されているため、安心して投資することができます。「注目した銘柄がなぜ、価値ある仮想通貨としてホワイトリストに載っているのか」と気になった方はぜひ、前述の「仮想通貨の主な銘柄とは?」で、特徴や用途をチェックしましょう。

時価総額で選ぶ

仮想通貨の選定において「時価総額」を基準にすることは、投資対象を決定する際に有用な指標の1つです。時価総額とは、ある仮想通貨の総供給量にその時の市場価格を掛けたもので、仮想通貨の規模や市場での影響力を示します。時価総額の変動と市場の評価は、「なぜその仮想通貨に価値があるのか」を見極める上で欠かせません。以下に、時価総額で仮想通貨を選ぶ際の分類やそのメリットについて説明します。

【時価総額の分類】

時価総額は大型、中型、小型に分類されます。

  • 大型
    時価総額が高い仮想通貨。市場全体の約70%以上を占めることが多く、安定性や信頼性が比較的高いです。例:ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)
  • 中型
    中程度の時価総額を持つ仮想通貨。成長の可能性が高いが、大型の通貨ほどの安定性はないことがあります。例:カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)
  • 小型
     時価総額が比較的小さい仮想通貨。高い成長ポテンシャルがある一方で、価格変動が激しくリスクが高いです。例:ドージコイン(DOGE)、シバイヌ(SHIB)

【メリット】

  • 市場の安定性
    時価総額が大きい仮想通貨は、市場での流動性が高く、価格が安定しやすい傾向があります。大きな価格変動を避けられる可能性が高く、価格変動をなるべく避けたい方におすすめです。
  • プロジェクトの信頼性
    時価総額が高い仮想通貨は、一般的に市場での信頼性が高く価値が高いと見なされることが多いです。多くの投資家が関与しているため、プロジェクトの健全性がある程度確認できる場合があります。
  • 流動性の高さ
    大きな時価総額を持つ仮想通貨は、取引量も多く、流動性が高いです。これにより、取引の際に価格のズレが少なく、取引コストを抑えられることがあります。
  • 市場の影響力
    時価総額の大きな仮想通貨は、市場全体の動向に対して影響を与える可能性があります。例えば、ビットコインの価格が全体の市場動向に大きな影響を及ぼす可能性があるようなことを言います。

【注意点】

  • 急激な変動
    時価総額が大きいからといって、価格が安定しているとは限りません。市場のニュースやイベントによって急激に価格が変動することもあるので、リスクがあることは常に認識しておきましょう。
  • 過信しない
    時価総額が高いからといって、必ずしも投資先として優れているわけではありません。プロジェクトの実績や技術的な背景をご自身でリサーチして、納得したうえで投資先を決定しましょう。
  • 流動性と取引量
    時価総額が高くても取引量が少ない場合、流動性に問題がある可能性があります。取引の際には流動性もチェックしましょう。

流動性で選ぶ

仮想通貨取引の流動性も、「なぜ仮想通貨に価値があるのか」「どの銘柄を選ぶべきか」を分析、判断する指標の1つです。流動性とは、ある仮想通貨が市場でどれだけスムーズに取引できるか、つまり「買いたいときにすぐに買え、売りたいときにすぐに売れるかどうか」を示します。流動性が高い仮想通貨は価値が高いと判断されている証拠で、取引がスムーズで価格が安定しやすくなります。以下に、流動性で仮想通貨を選ぶ際のポイントと注意点などを解説します。

【確認方法】

  • 取引量
    仮想通貨の取引量は流動性を示す重要な指標です。取引量が多いほど、流動性が高いと考えられます。取引所の取引量データや、各仮想通貨の取引量ランキングから確認できます
  • スプレッド
    プレッドとは、買値と売値の価格差を指します。スプレッドが狭いほど流動性が高いとされます。取引所の注文板を確認し、スプレッドが狭い通貨を選ぶとよいでしょう。
  • 市場の深さ
    市場の深さとは、注文板における買い注文と売り注文の数と量を示します。市場が深いほど、大量の取引を行っても価格への影響が少ないため、流動性が高いとされます。
  • 取引所の評価
    信頼性の高い取引所での取引は、流動性の確保に寄与します。取引所の評価や、取り扱う仮想通貨の流動性を確認することで、選定の参考になります。

【メリット】

  • 価格の安定性
    流動性が高い仮想通貨は、取引量が多く、市場での売買が活発です。流動性が高い仮想通貨ほど価格が急激に変動するリスクが低く、安定した取引が可能です。
  • スリッページの軽減
    スリッページとは、注文を出した時点と実際に取引が成立する時点での価格差のことです。流動性が高い仮想通貨では、スリッページが少なく、取引コストを抑えられることがあります。
  • 透明性の向上
    流動性の高い市場は、取引が活発であるため価格形成がより透明になります。価格の変動要因が市場の需要と供給のバランスにより明確になり、信頼性の高い価格情報が得られます。

【注意点】

  • 市場の変動
    流動性が高い仮想通貨でも、市場全体の状況や特定のニュース、イベントによっては流動性が一時的に低下することがあります。市場の状況を常に確認し、取引タイミングを見極めましょう。
  • 取引所の選定
    同じ仮想通貨でも、取引所によって流動性が異なります。複数の取引所を利用し、流動性が高い取引所を選ぶのがおすすめです。
  • 市場の成熟度
    新しい仮想通貨やプロジェクトは流動性の低いケースが多いです。成熟度の高い、市場で既にある程度のポジションと支援を持っている仮想通貨を選ぶことで、安定した取引が可能になります。

ボラティリティで選ぶ

ボラティリティとは価格の変動の大きさを示す指標で、一定期間内の価格の変動幅を計測します。ボラティリティが高いほど価格の変動が激しく、逆に低いほど安定しています。ボラティリティを分析して理解することでご自身の投資戦略に合った仮想通貨を選べるようになります。以下に確認方法とメリット、注意点の解説をします。

【確認方法】

  • 価格変動率の分析
    過去の価格データを元に、一定期間内の価格変動率を計算することでボラティリティを確認できます。価格チャートや統計ツールを用いて、過去の変動幅を分析することができます。
  • 市場ニュースのチェック
    市場ニュースやイベントによって、仮想通貨のボラティリティが急激に変動することがあります。最新のニュースやイベントの影響を確認することで、ボラティリティの変動を把握できます。

【メリット】

  • 高い利益が得られる可能性
    ボラティリティが高い仮想通貨は、価格が大きく変動するため、短期間で高い利益を得るチャンスがあります。短期投資やデイトレードをする方は特に利益を得られる可能性が高くなります。
  • リスクとリターンの調整
    高いボラティリティを受け入れられる投資家は、そのリスクを取ることで高いリターンを狙うことができます。ご自身のリスク許容度に合わせたボラティリティの通貨を選ぶことで、リスクの調整をしながら戦略を立てることができます。

【注意点】

  • リスク管理
    高いボラティリティは大きな利益のチャンスを提供しますが、同時に大きな損失のリスクも伴います。リスク管理を徹底し、損失を最小限に抑えることも意識しましょう。
  • 長期投資との違い
    ボラティリティが高い仮想通貨は短期的な投資に向いていますが、長期投資では価格の安定性が重要です。長期投資を考えている場合は、他の投資方法を検討するか、安定したボラティリティの通貨を選ぶことをおすすめします。
  • 市場の変動
    ボラティリティが高い市場では、価格の変動が激しく、予測が難しい場合があります。市場の変動を見極めるために情報収集と分析が必要になります。

利用用途で選ぶ

仮想通貨にはさまざまな種類がありそれぞれが特定の用途や目的に特化しているので、利用用途や実用化例を見て選ぶこともできます。実用化の例を持つ仮想通貨は、長期的に価値が安定する可能性があります。

また、特定の利用用途に特化した仮想通貨はその分野での成長や革新に貢献する可能性があり、利用用途が明確であればその通貨の将来性を評価しやすくなります。利用用途の例をいくつか挙げます。

  1. デジタル決済
  • ビットコイン (BTC):主にデジタル決済や価値の保存手段として利用されます。法定通貨と同じように支払い手段として使えるため、広く普及しています。
  • ビットコインキャッシュ (BCH):ビットコインよりもさらに拡張性を高くし、よりスムーズな決済を目指した仮想通貨です。

  1. スマートコントラクトと分散型アプリケーション(DApps)
  • イーサリアム (ETH):スマートコントラクトとDAppsのプラットフォームとして利用されます。分散型金融(DeFi)やNFTの基盤となっています。
  • カルダノ (ADA):高度なスマートコントラクト機能を提供し、学術的なアプローチでプロジェクトを進めています。

  1. 国際送金
  • リップル (XRP):国際送金を迅速かつ低コストで行うためのプラットフォームを提供します。銀行や金融機関との連携が進んでいます。
  • ステラルーメン (XLM): 貧困層への送金や金融サービスの提供を目指し、国際的な送金ネットワークを構築しています。

  1. 分散型ファイナンス(DeFi)
  • アバランチ (AVAX):高速な取引処理とスケーラビリティを提供し、DeFiプラットフォームとしての利用が進んでいます。

この他にも様々な仮想通貨が実用化されています。特定の仮想通貨についてなぜ価値があるのか気になった場合には、このように用途からその理由を知ることもできます。

注意点として、新しい技術はリスクも伴うため十分なリサーチが必要です。加えて、同じ利用用途を持つ仮想通貨が複数存在する場合、競合する通貨との差別化ポイントを理解し選択する必要があります。ご自身の持つ興味や投資目的に合わせて、最適な仮想通貨を選びましょう。

仮想通貨取引所とは?

仮想通貨を購入する際に利用する取引所ですが、取引所によって扱っている仮想通貨や流動性が異なります。取引所を選ぶ際には、ご自身が投資したい仮想通貨の取り扱いがあり、流動性が高い取引所を選びましょう。

取引所と販売所の違いは?

仮想通貨取引所を選ぶと、仮想通貨販売所という名前も耳にするでしょう。仮想通貨取引所と仮想通貨販売所は名前は似ているものの、提供している機能が異なります。取引所と販売所の違いについて、取引方法、流動性、価格、手数料の面から解説します。

取引所:ユーザー同士が直接仮想通貨を売買するためのプラットフォーム

  • 取引方法
    ユーザーは取引所内で売買注文を出し、他のユーザーの注文とマッチングすると取引が行われます。希望する価格で売買する方法、現在の市場価格で即座に売買する方法など、様々な売買の種類があります。
  • 流動性
    取引所では多くの取引が行われており、流動性が高いため、スムーズに取引ができることが多いです。
  • 価格
    価格は市場の需要と供給によって決まります。つまり、同じ仮想通貨でも取引所によって価格が異なることがあります。
  • 手数料
    取引所では取引手数料がかかることが多いです。手数料は取引量や仮想通貨の種類によって異なることがあります。

販売所:ユーザーが仮想通貨を販売所から購入または販売するプラットフォーム

  • 取引方法
    ユーザーは販売所に対して売買の注文を出します。販売所は自社が保有する仮想通貨をユーザーに販売するか、ユーザーから買い取ります。取引所とは違い、他のユーザーと直接取引を行うわけではありません。
  • 流動性
    販売所は自社の在庫を基に取引を行うため、流動性は取引所ほど高くない場合があります。
  • 価格
    価格は販売所が設定する価格であり、取引所の市場価格とは異なることがあります。販売所が設定する価格は、通常は取引所の価格にスプレッド(差額)を加えたものになります。
  • 手数料
    販売所では直接的な手数料はなく、実質的な手数料としてスプレッドを加えた値段を売買の際に設定しています。

このように、販売所と取引所は目的が違うため、ご自身の投資方法に合った方法を選びましょう。

オンライン決済サービス(電子マネー)との違いは?

暗号資産の支払い方法は電子マネーの支払方法に似ています。仮想通貨と電子マネーはいずれも専用のコイン(マネー)を用いた決済手段ですが、根本的な違いがあります。その大きな違いとは、法定通貨かそうでないかという違いです。

電子マネー(例えば、SuicaやPayPay)は、法定通貨(日本円など)をデジタル形式で管理する仕組みです。電子マネーを使用するには、専用のカードやアプリに法定通貨をチャージする必要があります。このチャージされた金額が、電子マネーとして支払いに使用されます。つまり、電子マネーは法定通貨をデジタル化したものであり、実際には物理的な通貨と同じ価値を持ちます。

対して、暗号資産(仮想通貨)は法定通貨とは異なるデジタル資産です。暗号資産の支払いはウォレットに保存された仮想通貨で直接行います。例えば、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を使ってオンラインショップやカジノで直接支払いが可能です。

オンラインカジノと相性のいい仮想通貨取引所とは?

オンラインカジノと仮想通貨の組み合わせが注目される中で、仮想通貨取引所の選択も重要なポイントとなります。仮想通貨と同様に、取引所もそれぞれ「なぜその取引所に価値があるのか」を知っておくことがおすすめです。手数料の低さや取引のスピード、セキュリティの強さなど様々な要素を比較し、取引所を選びましょう。

なお、以下でご紹介する取引所のうち、国内の仮想通貨取引所を通してオンラインカジノへ入金すると、口座凍結の恐れがあります。対策として、海外の仮想通貨取引所でアカウント登録をしておくことが推奨されます。国内取引所を用いる場合は、「国内取引所→海外取引所→オンラインカジノ」の順で送金を行うことにより、口座凍結のリスクを避けた、安全な送金が可能です。

1.Bybit (バイビット)

  • 流動性の高さ
    Bybitは流動性が高く、主要な仮想通貨のデリバティブ取引が活発です。そのため、仮想通貨を効率的に取引することができます。オンラインカジノをプレイする際の資金を増やしやすい傾向にあります。

  • 入出金の速さ
    Bybitは入出金が速いのが特徴です。仮想通貨の送金速度が速く、オンラインカジノにおいても入金や出金の待ち時間が短縮されます。送金の時間に退屈することなく、すぐにプレイすることができます。さらに、プレイで勝った場合にもすぐに出金できるのが魅力です。

  • 通貨の対応数
    Bybitはビットコインやイーサリアムなど、多くのオンラインカジノの決済で利用可能な、主要な仮想通貨をサポートしています。幅広い通貨に対応しており、オンラインカジノでのスムーズな入出金に役立つでしょう。

2.Zoomex

  • 取引の速さ
    Zoomexは、非常に迅速な取引を提供しており、オンラインカジノで遊ぶための資金を素早く入出金できることが魅力です。これにより、カジノプレイ中に必要な資金移動を即座に行うことができます。

  • 低手数料
    取引手数料が低いため、オンラインカジノ用の仮想通貨購入や送金時のコストを抑えることができ、より多くの資金を実際のプレイに回すことができます。

  • 24時間サポート
    オンラインカジノプレイ中に問題が発生した場合、Zoomexのサポートチームが24時間体制で対応してくれるため、トラブルを迅速に解決できる安心感があります。日本語に対応しているので、言語の面でも安心です。

  • プロモーション
    Zoomexは定期的にプロモーションを実施しており、これを活用することでオンラインカジノ用の仮想通貨をさらにお得に手に入れることができます。例えば、新規口座開設・登録ボーナスキャンペーンや、100%入金ボーナスキャンペーン、紹介キャンペーンなどがあります。

3.Bitget (ビットゲット)

  • 取引の速さ
    Bitgetは高い流動性を誇るため、取引を効率よく行うことができます。このことから、オンラインカジノの入出金もスムーズに行うことができます。
  • セキュリティ
    Bitgetはセキュリティに力を入れており、ハッキングのリスクを最小限に抑える体制が整っています。入金するための資産も、プレイで勝った資産も守ってくれて安心です。
  • 取扱い通貨数
    多くのカジノが対応する主要な仮想通貨を取り扱っているため、ご自身が使いたい仮想通貨を選んで取引しやすいのも特徴です。
  • コピー取引の活用
    オンラインカジノユーザーの中には、投資にも興味がある方が多いかもしれません。Bitgetのコピー取引機能を活用して、プロのトレーダーの取引をコピーし、仮想通貨で資産を増やすことも可能です。

4.MEXC

  • 豊富なアルトコインの取扱い
    MEXCはアルトコインの取扱いに力を入れている取引所です。オンラインカジノで対応している多様な仮想通貨を簡単に購入・取引できるので、ご自身がプレイするカジノに適した通貨を自由に選ぶことができます。

  • 低取引手数料
    手数料が比較的低く設定されているため、オンラインカジノでのプレイに使用する資金の取引コストを抑えることができ、より多くの資金をゲームに充てることができます。

  • 高いセキュリティ
    MEXCはセキュリティに強く、ユーザーの資産を守るための高度な対策が施されています。オンラインカジノへの入金も、保有している資金の保管も、その安全性に頼ることができます。

5.Coincheck

  • 日本円との簡単な連携
    Coincheckは日本円での入出金が非常にスムーズです。

  • セキュリティ対策の充実
    Coincheckは過去にハッキングの被害を受けた経験を踏まえて、セキュリティ対策を強化しています。定期的にアップデートを行い、最新のセキュリティシステムを採用しています。

  • 日本語対応のサポート
    Coincheckは日本国内の法律や規制に準拠しており、日本のユーザーに特化したサービスを提供しています。
  • 対応仮想通貨が多い
    Coincheckはビットコインをはじめ、リップルやイーサリアムなど、多くのメジャーな仮想通貨をサポートしています。オンラインカジノで対応している仮想通貨も多いので、スムーズにプレイを始めることができます。

6.SBI VCトレード

  • 信頼性とセキュリティの高さ
    SBI VCトレードはSBIグループが運営していることから、セキュリティ対策が非常に充実しています。

  • 日本円のスムーズな取引
    日本円での入出金が簡単に行えるため、日本のユーザーにとって非常に使いやすい設計になっています。

  • 信頼できるバックアップ
    SBIグループが提供するサービスであるため、金融機関としての信頼性が高く、特に長期的に仮想通貨を保有する際には、その信頼性が大きな安心材料となります。

  • 日本語でのサポート
    全てのサポートが日本語で提供されるため、サポートが必要な場面でも安心してサポートを受けられる環境が整っています。

7. bitFlyer

  • 高いセキュリティ
    bitFlyerは、セキュリティ面でユーザーから定評のある仮想通貨取引所です。仮想通貨の盗難や不正アクセスを防ぐための高度な技術が導入されているため、安全な取引を行えます。
  • スムーズな日本円入出金
    bitFlyerは日本企業が運営している国内向けの仮想通貨取引所なので、日本円との連携がスムーズで、日本国内のユーザーにとって非常に使いやすいという特徴があります。
  • 取引手数料の低さ
    bitFlyerは、取引手数料が比較的低く設定されている、コストパフォーマンスの良い取引所です。

8. OKX

  • セキュリティの高さ
    複数のセキュリティ対策を施しているOKXは、セキュリティの面で優れていると言えます。具体的には、コールドウォレットでの資産保管、ログイン時の二段階認証、ファンザパスワードの設定、アンチフィッシング設定などです。アンチフィッシング設定とは、あらかじめ任意のコードを設定しておくと公式サイトからのメールにそのコードが記載されるシステムのことです。これによって、公式サイトからのメッセージなのか、公式サイトを偽ったメッセージなのかを見分けることができます。

  • 実用化が進んでいる取引所
    OKXは世界各国で実用化が進んでおり、直近ではシンガポールで政府からのライセンスを取得したことが有名です。シンガポール政府に認められた決済方法であるという証であり、様々な規制をパスすることができます。このように実用性の高いOKXはオンラインカジノとも相性が良くおすすめの仮想通貨取引所となっています。
  • 取引高がトップレベル
    OKXは、その取引高も注目されることが多く、過去には世界2位の取引高を記録したことがあります。1日の仮想通貨の流通量が非常に多いため、取引量、価格共に安定していることが多いです。

9. Kraken

  • 日本円に対応
    Krakenはアメリカの仮想通貨取引所ですが、海外の仮想通貨取引所に珍しい日本円に対応している取引所です。日本円を直接入金できるので、国内の取引所に一度入金する手間を省くことができます。世界でも4番に入る仮想通貨取引所なので、日本円で流通性の高い取引が行える魅力的な取引所です。
  • 充実のサポート体制
    24時間年中無休対応のサポートセンターは、日本語でもサポートしてくれるので、万が一のサポートが必要な場合にも安心して相談することができます。
  • 日本円の入金手数料が無料
    Krakenは日本円の入金手数料が無料です。日本円対応なので直接入金できることに加えて、手数料が無料なのがさらに嬉しいポイントです。出金手数料は250円と安いうえに、最低出金額は1,250円と出金しやすい額に設定されています。オンラインカジノで得た利益もすぐに出金することができます。

10. KuCoin

  • 圧倒的な通貨数
    現在KuCoinで取り扱っている仮想通貨は約700種類と、圧倒的な取扱い通貨数を誇ります。ビットコインをはじめ、イーサリアムやドージコイン、カルダノ、ポルカドットなど、今回の記事で紹介したメジャーな仮想通貨以外にも、様々な仮想通貨を取り扱っています。
  • トークン保有者への割引
    KuCoinの手数料は通常0.1%に設定されていますが、独自トークンであるKCSの保有数によってレベル0~レベル12に分けられ、レベル数によって割引が適用されます。メジャーなコインであればその分多く割引が適用される仕組みです。メジャー度はA~Cの3クラスに分類されており、公式サイトからいつでも確認することができます。

仮想通貨にはどんな使い道がある?

仮想通貨は、今や投資や資産運用の枠を超えてさまざまな用途で活用されています。その使い道は日々拡大しており、単なるデジタル資産としての役割を超えて私たちの生活やビジネスに大きな影響を与えています。仮想通貨になぜ、それぞれの用途があるのかを知ることは、将来的な価値の推測にも役立ちます。以下では、仮想通貨がどのような場面で利用されているのか、その具体的な使い道について見ていきましょう。

投資・資産運用

仮想通貨は、投資や資産運用の手段として多くの人々に注目されています。その価格は市場の需要と供給によって大きく変動するため、株式や債券と同様に投資対象として利用されます。特にビットコインやイーサリアムのような主要な仮想通貨は、その価値の上昇を期待して長期保有されることが多く、投資家にとって魅力的な投資先の1つとなっています。

また仮想通貨は、トークン化された資産や分散型金融(DeFi)といった新しい金融サービスにアクセスするための手段としても活用されており、従来の金融システムでは得られない投資機会が生まれています。さらに、仮想通貨を利用したレンディングやステーキングといった方法で保有資産から利回りを得ることも可能です。

送金手段

仮想通貨は、国境を超えた送金手段としても利用されています。従来の国際送金では銀行や決済サービスを通じて手続きが行われるため、手数料が高く処理に時間がかかることが一般的でした。しかし、仮想通貨を利用すればこれらの問題を解消することができるのです。

仮想通貨の送金はブロックチェーン技術を活用して行われるのが一般的で、仲介者を介さずに直接、迅速かつ低コストで送金ができます。特にリップルやステラルーメンなどの仮想通貨は国際送金に特化したプロジェクトとして知られており、送金スピードや手数料の面で優れたパフォーマンスを発揮します。このように、仮想通貨は送金手段としての利用価値が高まっており、企業・個人問わず国際的な資金移動を簡素化するツールとして広く活用されています。

寄付手段

仮想通貨は寄付の手段としても活用されています。従来の寄付方法では銀行やクレジットカードを通じて行われることが多く、手数料がかかることや、国際送金の場合には時間がかかることが課題でした。仮想通貨を利用することでこれらの問題が解消され、迅速かつ低コストで寄付ができるようになりました。

仮想通貨による寄付はブロックチェーン技術を活用しており、透明性が高く、寄付金の流れを追跡することも可能です。これにより、寄付者は自分の寄付金がどのように使われているかを確認しやすくなり、透明性のある運営に安心して寄付をすることができます。また、特定の国や地域に限定されずグローバルに寄付が行えるため、国境を越えた支援が可能です。記事内でもご紹介したドージコインは、寄付やチップとして利用されることも多く、仮想通貨の新しい寄付手段としての価値が注目されています。最近では、多くの慈善団体や非営利組織が仮想通貨による寄付を受け入れ始めています。

資金調達手段

仮想通貨は資金調達手段としても広く利用されています。特にスタートアップや新しいプロジェクトにとって、仮想通貨を活用した資金調達は効果的な方法となっています。

従来の株式市場での資金調達とは異なり、ブロックチェーン技術を用いてトークンを発行し、投資家から資金を集める手法が代表的です。この方法によって、世界中の投資家から資金を調達することが可能となり、従来の資金調達方法に比べてスピーディーかつ柔軟に資金を集めることができます。さらには、プロジェクトの価値も同時に高めることができ、プロジェクトの運営にとってもメリットが多いと言えます。

また、仮想通貨を活用した資金調達はスマートコントラクトを利用して透明性を高めることができ、投資家に対してプロジェクトの進捗や資金の使用状況をリアルタイムで報告することが可能です。このような特徴から、仮想通貨は新しい資金調達手段として特に技術革新や新規事業の分野で注目されています。

決済手段

仮想通貨が決済手段として実用化されている例も多くあります。ビットコインやイーサリアムをはじめとする仮想通貨は、オンラインや一部の実店舗で商品やサービスの支払いに利用できるようになっています。

仮想通貨を決済手段として利用することで、従来の銀行やクレジットカードを介さずに取引が行えるため、手数料を削減できます。また、国境を越えた取引もスピーディーに行えるため、国際的な決済手段としても利便性が高まっています。特に、送金にかかる時間やコストを削減できることから、企業や個人間での送金にも利用されています。

代替通貨として使う

仮想通貨は、特定の国や地域での法定通貨に代わる「代替通貨」としての役割も果たしています。特に、経済的な不安定性やインフレーションが深刻な国々では、現地通貨の価値が大きく下がることがあります。こうした状況で仮想通貨が代替通貨として利用されることが増えてきました。

仮想通貨はインターネット環境さえあれば誰でもアクセスでき、さらには国境を超えて使用できるため、政府や中央銀行の影響を受けにくいのが特徴です。これにより、仮想通貨は資産を守る手段としての価値が高まっており、インフレーションが進行する国では人々が現地通貨の代わりにビットコインや他の仮想通貨を利用するケースが増えています。

また、仮想通貨の代替通貨としての利用は金融サービスへのアクセスが限られている地域でも重要な役割を果たしています。銀行口座を持たない人々でも仮想通貨を使って貯蓄や送金を行うことができるようになっているので、国の格差によって取り残されることを防ぐ役割も果たしています。

オンラインカジノで遊ぼう!仮想通貨を使うメリットとデメリット

オンラインカジノでは、ゲームのプレイに仮想通貨を利用することが普及してきており、仮想通貨の入金に対応しているオンラインカジノが増えています。

仮想通貨を利用することでスピーディーな入出金や安全な取引が可能になるだけでなく、匿名性や手数料の低さといった様々なメリットを得られます。その一方で、価格の変動が激しくリスク管理が難しいという側面も。ここからは、オンラインカジノでの仮想通貨の利用について解説します。より安全にプレイするために、メリットとデメリットを理解しておきましょう。

メリット

オンラインカジノでの仮想通貨の利用になぜ価値があるのか、その背景には次のようなメリットがあります。

  1. 入出金処理が早い
  2. 決済手数料が安くなる
  3. たくさんのボーナスが得られる
  4. セキュリティ性が高く安心
  5. 本人確認が不要になることも

以下で、それぞれの詳細を見てみましょう。

入出金処理が早い

オンラインカジノの入出金処理がスピーディーに行えるのは、入出金に仮想通貨を選択する際の大きな魅力の1つです。従来の銀行振込やクレジットカード決済に比べて仮想通貨取引はほぼ即時で処理されるため、プレイヤーが入金するとすぐにカジノアカウントに資金が反映されます。入金の待ち時間無く、入金からプレイまでをスムーズに行うことができます。

また、仮想通貨は24時間365日取引可能であり、取引所の営業時間に左右されることもありません。入出金ともにいつでもどこでもスピーディーに行うことができます。すぐに利益が欲しい場合にも、このスピーディーさが役に立つでしょう。

決済手数料が安くなる

仮想通貨の利用で、オンラインカジノの決済手数料が大幅に安くなることがあります。これには、2つの理由があります。

まず1つめに、仮想通貨の取引はブロックチェーン技術を基にしており、中央銀行や金融機関を介さずに直接行われるため、銀行手数料やカード会社の取引手数料が不要であるということが挙げられます。2つめに、通常、国際送金で発生する日本円からドルやユーロへの通貨変換手数料や、国際送金手数料がかからないということもあげられます。

このような理由から決済に関する手数料が安くなるので、仮想通貨を使ったオンラインカジノでのプレイがおすすめです。

たくさんのボーナスが得られる

仮想通貨の利用を促進しているオンラインカジノの場合、仮想通貨の利用で通常の入金に比べて多くのボーナスを得られることがあります。ボーナスには様々な種類があります。以下に代表的なボーナスを4つご紹介します。

  • 通常より多くのボーナス資金
    ビットコインやイーサリアムで入金すると、通常の入金ボーナスに加えて、さらに追加のボーナスが付与されることがあります。入金ボーナスはオンラインカジノによりますが、10,000ドルのボーナスを得られるオンラインカジノもあります。

  • 高額なキャッシュバック
    仮想通貨を使用するプレイヤーには、損失時に、より高額なキャッシュバックが提供される場合があります。入金してプレイを進めていくと、負けて資金を失ってしまうことも十分あり得るオンラインカジノ。そのような場合に、多くのオンラインカジノがキャッシュバックを設定しています。キャッシュバック率はオンラインカジノによって異なりますが、損失額に対して20%~70%のキャッシュバックになる傾向があります。仮想通貨で入金を行った場合、このキャッシュバック率が60%や70%など高く設定されていることがあります。

  • VIPプログラム
    仮想通貨を頻繁に利用するプレイヤーは、特別なVIPプログラムに参加できる場合があります。このプログラムでは、専用のボーナス、キャッシュバック、無料スピンなど、通常よりも豊富な種類や高額のボーナスを得ることができます。

  • 期間限定プロモーション
    仮想通貨の利用を促進するために、オンラインカジノでは期間限定のプロモーションが行われることがあります。このプロモーションでは、入金額に対してより高い割合のボーナスが提供されたり、追加のリワードが付与されたりします。

ボーナスや特典を利用することで思い切ってプレイすることができたり、普段はプレイしないゲームで思わぬ利益を得る可能性があり、ボーナスによってプレイの幅が広がります。

セキュリティ性が高く安心

仮想通貨のセキュリティの高さも、オンラインカジノでの利用におすすめできる理由です。

仮想通貨を利用することで、取引所のアカウントだけあれば決済でき、匿名でのプレイや入出金が可能になるオンラインカジノもあります。個人情報の入力が不要なので、不正アクセスや情報漏洩に対するリスクが減少します。

さらに、多くの仮想通貨取引所が多重認証や複数の署名による取引などを利用してセキュリティを強化しているので、オンラインカジノの入出金においても安全性が保証されています。

本人確認が不要になることも

オンラインカジノで仮想通貨を使って入出金を行う際の大きなメリットの1つは、本人確認手続きが不要となる場合があることです。これは、仮想通貨の取引がブロックチェーン技術に基づいており、取引が匿名性を持つためです。

通常、オンラインカジノでは法定通貨を使用する場合、プレイヤーの身元確認が必要になります。これは、不正行為やマネーロンダリング防止のために義務付けられた手続きです。しかし、仮想通貨を利用する場合、これらの手続きが省略されることがあり、面倒な本人確認を省略することができる場合があります。

また、仮想通貨を使用することで個人情報をカジノ運営者に提供するリスクを減らせるため、プライバシーの保護にもつながります。

ただし、これは全てのカジノに当てはまるわけではないため、利用する前にカジノの規約を確認しておきましょう。

デメリット

一方、仮想通貨を使ったオンラインカジノの入出金には、次のようなデメリットもあります。

  1. 対応カジノに制限がある
  2. 価格変動のリスクを抱える

順に詳細を見てみましょう。

対応カジノに制限がある

仮想通貨を利用して入出金を行う際のデメリットの1つは、対応しているオンラインカジノの数に制限があることです。仮想通貨の普及に伴い、対応するカジノは増えてきていますが、依然としてすべてのカジノが仮想通貨での取引をサポートしているわけではありません。

特に、大手のカジノや長い歴史を持っており運営方針が変わっていないカジノなどは、法定通貨のみをサポートし、仮想通貨での入出金を受け付けていない場合があります。

また、仮想通貨に対応しているカジノであっても、特定の種類の仮想通貨しか受け付けないことがあります。ビットコインやイーサリアムなど、メジャーな仮想通貨には対応していても、他のアルトコインや新興の仮想通貨には対応していないケースがあるため、使用する通貨の選択肢が限定されることもあります。

利用したい仮想通貨がオンラインカジノで対応しているか、事前に確認しましょう。

価格変動のリスクを抱える

仮想通貨を使ってオンラインカジノで入出金を行う際には、価格変動のリスクを抱える点にも注意が必要です。仮想通貨市場は非常にボラティリティが高く、短期間で大きく価格が変動することがあります。なぜなら、仮想通貨は価値が一定でなく、その価値の背景には市場の動向やニュースといった世情があるからです。

例えば、仮想通貨で勝利金をオンラインカジノから引き出した後にその通貨の価格が急落すると、実際に手にする金額が大幅に減少する可能性があります。逆に、価格が上昇すれば利益を得ることもありますが、価格の予測は難しく常にリスクを伴います。

また、価格変動の影響は入金時にも現れます。オンラインカジノに入金する際に仮想通貨の価格が急騰していると、以前より少ない仮想通貨で同じ金額を入金できることになりますが、逆に価格が急落している場合には予定よりも多くの出費になる場合があります。

仮想通貨に対応するオンラインカジノの選び方とは?

仮想通貨に対応するオンラインカジノが増えている今、いざプレイしようと思ってもどのオンラインカジノを選べば良いのか分からない方もいらっしゃるでしょう。いくつかのポイントを押さえなければ、手数料やボーナスで損をするだけではなく、情報漏洩などのリスクが高まる危険性もあります。

それらを踏まえ、仮想通貨に対応するカジノを選ぶ際のポイントを以下にご紹介します。このポイントをチェックしながらオンラインカジノを選んでみてください。

対応通貨を確認する

仮想通貨には多くの種類があり、主要なものから新興のものまで様々です。新興の仮想通貨しか保有していない場合、オンラインカジノで仮想通貨が対応しておらず、保有している仮想通貨が利用できない可能性があります。

ビットコインやイーサリアムなどのメジャーな仮想通貨しか対応していないオンラインカジノも多いので、以下のポイントを考慮してオンラインカジノを選びましょう。

  • まず、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどの広く利用されている仮想通貨に対応しているかどうかを確認しましょう。これらの通貨は流動性が高く取引がスムーズに行えるため、ほとんどのオンラインカジノで支持されています。
  • また、特定のアルトコインや新興の仮想通貨に対応しているオンラインカジノもあります。もし、特定の通貨でプレイしたい場合や、持っている仮想通貨の種類が特殊である場合には、その通貨が対応しているオンラインカジノ選びが必要です。
  • 手数料の確認も必須です。各仮想通貨は取引手数料が異なります。オンラインカジノによっては、通貨ごとに手数料が設定されている場合があるため、対応通貨の手数料についても確認しておくことが大切です。
  • 最後に、オンラインカジノをプレイするにあたって大事な入出金の上限を確認しましょう。仮想通貨によっては、入出金の上限が設定されていることがあります。24時間365日入出金が可能なオンラインカジノですが、入出金の上限があると勝利金を引き出せない可能性もあるので、入出金の上限を把握しておくことが大事です。

ライセンスの取得状況を確認する

オンラインカジノを選ぶ際、ライセンスを取得しているカジノを選ぶのも良いでしょう。ライセンスはオンラインカジノを運営する企業が各国からの審査を受けて公式に発行されるもので、オンラインカジノの信頼性や安全性を保証し、合法的に運営されていることを示す証拠です。種類によって厳しさや規制が異なり、定期的に審査を受けて合格しなければ剥奪されるライセンスもあります。

代表的なライセンス発行機関には、マルタゲーミングオーソリティ(MGA)、イギリスギャンブルコミッション(UKGC)、キュラソーのゲーミングライセンスなどがあります。これらの機関からのライセンスを持つカジノは、厳格な規制と監視を受けているため、信頼性が高いとされています。日本国内でオンラインカジノをプレイする場合、キュラソーライセンスを取得しているオンラインカジノであれば安心してプレイすることができます。

オンラインカジノの公式サイトやライセンス発行機関のウェブサイトを確認すると、そのオンラインカジノのライセンスが有効かを確認することができます。

出金条件やボーナスの適用条件を確認する

オンラインカジノを利用する際には、出金条件やボーナスの適用条件をよく確認することが重要です。出金条件は、オンラインカジノのボーナスを使用した後、実際に資金を引き出すために満たさなければならない要件です。

代表的な出金条件には賭け条件、ゲーム制限、出金制限などがあります。特に賭け条件は、確認しておかなければ勝利金を出金することができなくなるので、注意が必要です。

賭け条件とは、ボーナス額や入金額に対してどれだけの賭け金を賭ければ出金できるか、という条件です。例えば、「ボーナス額の30倍の賭け条件」とは、ボーナスの30倍の額を賭けなければカジノ内のキャッシュが出金できないことを意味します。

ゲーム制限はその名前の通り、ボーナスを利用して遊べるゲームが限られているということです。ボーナスを使うには指定されたゲームを選ばなければならず、プレイできるゲームが限られてしまいます。

出金制限とは、一度に引き出せる金額の制限で、ご自身で入金した場合にも出金制限がかかる場合があります。ボーナスを使った後の出金に制限が設けられていることもあります。オンラインカジノの方針によって条件は異なるので、事前に確認するようにしましょう。

日本語サポートの有無を確認する

オンラインカジノを利用する際には、日本語サポートがあるかどうかも事前に確認することをおすすめします。特に、ボーナスの適用条件や出金条件に関して不明点がある場合、日本語でサポートを受けられると安心です。

サポート体制は様々で、メールでの問い合わせやリアルタイムでのチャット、音声でのサポートを行っているオンラインカジノもあります。サポート体制が充実していないオンラインカジノは、メールでの問い合わせのみの場合があります。逆に、サポート体制が充実しているオンラインカジノでは、24時間365日いつでもチャットか音声でのサポートが受けられます。

万が一に備えて日本語の利用規約があるか、また、日本語対応のサポート体制かを確認しましょう。

仮想通貨で遊ぶなら断然Stake(ステークカジノ)

仮想通貨を使ってオンラインカジノで遊ぶなら、ステークカジノがおすすめです。ステークカジノは仮想通貨対応のオンラインカジノとして世界中で高い人気を誇り、日々多くのプレイヤーがカジノゲームをプレイしています。ビットコインやイーサリアムなどのメジャーなものをはじめ、20種類以上の仮想通貨に対応しているステークカジノ。以下では、ステークカジノの詳細な魅力をお伝えします。

Stake(ステークカジノ)とは?

ステークカジノは仮想通貨をメインにしたオンラインカジノで、2017年に設立されて以来多くのプレイヤーに支持されています。「仮想通貨に強い」という大きな特徴に加え、公正な運営、種類豊富なゲーム、広い市場、日本語のサポート、さらには手厚いアフィリエイトプログラムまで、安心して利用できる環境と充実のサービスをご提供しています。

多数の仮想通貨に対応

ステークカジノは仮想通貨の取り扱いに強いという特徴からも分かる通り、対応している仮想通貨の数が20種類以上と、他のオンラインカジノと比べても充実しています。

対応通貨は以下の通りです。お手持ちの仮想通貨がステークカジノの入金出金に対応しているか、ぜひご確認ください。

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)
  • ドージコイン(DOGE)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • トロン(TRX)
  • イオス(EOS)
  • テザー(USDT)
  • バイナンスコイン(BNB)
  • クロノス(CRO)
  • USDコイン(USDC)
  • エイプコイン(APE)
  • ダイ(DAI)
  • チェーンリンク(LINK)
  • サンドボックス(SAND)
  • シバイヌ(SHIB)
  • ユニスワップ(UNI)
  • ポリゴン(MATIC)
  • ソラナ(SOL)
  • リップル(XRP)
  • バイナンスUSドル(BUSD)

信頼性の高いキュラソーライセンスを取得

ステークカジノは、運営の合法性と信頼性を保証するキュラソーライセンスを取得しています。キュラソーはオンラインカジノ業界でよく知られた規制当局であり、そのライセンスは厳格な審査を通過した運営者にのみ付与されます。キュラソーライセンスを持つステークカジノは、公正で安全なプレイ環境と共に、プレイヤーの保護や資金の安全性も同時に保証されている信頼度の高いオンラインカジノです。

3,000種類以上のゲームを用意

ステークカジノは3,000種類以上の豊富なゲームを提供しており、オンラインカジノをプレイしたことがない方もお気に入りのゲームを見つけられるでしょう。スロット、テーブルゲーム、ライブカジノなど、多彩なジャンルをカバーしているので、初心者から経験豊富なプレイヤーまで誰でも楽しめます。

特に人気のスロットゲームは、最新作から定番のタイトルまで幅広く揃っており、さらに高い還元率を誇るゲームも多数提供されています。また、ライブディーラーとリアルタイムでプレイできるライブカジノでは、本格的なカジノ体験を自宅で楽しめます。ブラックジャック、ルーレット、バカラなどのテーブルゲームも充実しており、本場のカジノのような臨場感を味わいながらプレイすることができます。

スポーツベッティングも楽しめる

ステークカジノでは、カジノゲームだけでなく、スポーツベッティングも楽しむことができます。世界中の主要なスポーツリーグや国際大会に対応しており、サッカーバスケットボールテニス野球、格闘技などのスポーツのほか、競馬や政治にも賭けることができます。さらに、eスポーツなど新しいジャンルにも対応しており、バリエーション豊かなベッティング環境をお届けしています。

スポーツベッティングの中でも、リアルタイムで行われるライブベッティングは特におすすめです。試合の進行に合わせて賭けの内容が変わるため、臨場感あふれるベッティングが楽しめます。独自の配信で試合を観戦しながらベットすることで、より一層の興奮とスリルを味わえるでしょう。

手厚い日本語サポートが受けられる

ステークカジノは手厚い日本語でのサポートを提供しており、日本のプレイヤーにとって非常に使いやすいプラットフォームとなっています。公式サイトは日本語に完全対応しており、初めてのユーザーでも安心して利用できます。

さらに、24時間対応の日本語カスタマーサポートが用意されており、チャットやメールでいつでも質問や問題に対応してもらえるのも大きな魅力です。入出金に関する不明点やボーナス条件についてもすぐに問い合わせることができます。また、利用規約やボーナスの適用条件なども日本語で確認できるため、誤解を避け安心してプレイを楽しむことができます。

仮想通貨はStake(ステークカジノ)で上手に活用しよう

なぜ仮想通貨に価値があるのかを知り、仮想通貨を手に入れた後は、仮想通貨を使ってステークカジノでプレイしてみませんか?入出金がスピーディかつ安全で、従来の通貨取引よりも手数料を抑えられるなど豊富なメリットが魅力のステークカジノは、ビットコインやイーサリアム、ライトコインなどの人気仮想通貨に対応しているため、お好きな通貨で取引を行うことができます。仮想通貨を上手に活用し、ステークカジノでのプレイを楽しみましょう!

執筆者
橘マリナ
ライター
橘マリナ タチバナ マリナ
所属:マーケティング部
5年以上オンラインカジノでプレイし、遊びながらギャンブルの楽しさと戦略を学んできた。2019年にオンラインカジノ業界に飛び込み、マーケティングやコンテンツ制作を中心にキャリアを築いている。高校時代にイギリスに留学した経験が、ブックメーカーに興味を持たせるきっかけとなった。格闘技や競馬に関する専門知識を有し、データ分析を活用した情報提供が得意。現在は海外に移住し、プレイヤー全体のニーズに応えることに情熱を注いでいる。
監修者
永井 晃
シニアマーケティングマネージャー
永井 晃
ナガイ アキラ
所属:マーケティング戦略部

Betwise Entertainment シニアマーケティングマネージャー
オンラインカジノ業界に15年以上従事し、主に仮想通貨を重点としたマーケティング戦略の策定に携わる。豊富な知識とデータ分析力で、クライアントの成長と業界発展に貢献している。

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