オンラインカジノで使えるマーチンゲール法とは?実践法やポイントを解説

2024.08.02
2024.10.07

オンラインカジノのプレイヤーは、さまざまなベット法を駆使しています。運による影響が大きいオンラインカジノであっても、べット法によって利益を安定させることは可能です。数あるべット法のなかでも、マーチンゲール法は古くからオンラインカジノプレイヤーの間で高く評価されています。この記事では、マーチンゲール法の基本知識や実践方法について解説します。

[この記事で分かること]

  • マーチンゲール法の基本的な知識
  • マーチンゲール法の実践方法
  • マーチンゲール法のメリット・デメリット
  • マーチンゲール法を実践するうえでのポイント
  • マーチンゲール法以外のべット法 

目次

マーチンゲール法の基本情報

まずは、マーチンゲール法の基本的な知識について押さえておきましょう。以下では、オンラインカジノにおけるマーチンゲール法の概要や歴史、適用できるカジノゲームについて解説します。

マーチンゲール法とは

マーチンゲール法とは、カジノで古くから用いられているベットの手法です。「何回負けたとしても、負けるごとにベット額を倍にすれば1回の勝利ですべてを取り返せる」という理論に基づいています。

ただし、理論だけでは内容を理解するのは難しいかもしれません。実際にシミュレーションしてみましょう。

ベット回数賭け金結果損益
1回目100ドル負け-100ドル
2回目200ドル負け-200ドル
3回目400ドル負け-400ドル
4回目800ドル勝ち+800ドル
総計+100ドル

この例では勝率2分の1、配当2倍のゲームを想定し、100ドルからスタートしてマーチンゲール法を実践しています。1回目のベットで負けたので、2回目のベットでは賭け金を倍の200ドルにしました。続けて2回目のベットでも負けたため、3回目の賭け金はさらに倍の400ドルに。3回目のベットでも負けたため、4回目のベットでは賭け金を800ドルにしています。4回目のベットでついに勝利し、800ドルの利益を獲得しました。

3回目のベットまでに合計700ドルのマイナスが出ています。しかし、4回目のベットで800ドルの利益が出たため、総計では100ドルのプラスとなりました。これが、基本的なマーチンゲール法の理論です。

マーチンゲール法では、連敗するたびに賭け金が膨れ上がっていきます。そのため、最終的には勝利することが必須です。オンラインカジノで採用されているゲームで勝敗をコントロールすることは困難ですが、同時に過度に連敗が重なる確率も低いと考えられています。そのため、マーチンゲール法は理論上、オンラインカジノのリスクを帳消しにできる方法として評価されています。

マーチンゲール法の歴史

マーチンゲール法が成立した背景にはさまざまな説があり、明確な由来は分かっていません。有力だとされているのが、フランス発祥説とイギリス発祥説です。

フランス発祥説は、「南フランスの一地方である、マーティギュー(マルティーグ)で生まれた」というもの。マーティギューは地中海に面した港町であり、荒々しい海の男たちがギャンブルを楽しんでいました。彼らが採用していた「負けるたびに賭け金を倍にする賭け方」を揶揄する言葉として、「マーチギューシステム」が生まれたといわれています。またフランス語には、馬を調教する道具を意味する「Martingale(マルタンガル)」という言葉があります。ギャンブルの損失をコントロールすることを馬のコントロールになぞらえて、この言葉が使われるようになった、という説も有力です。

イギリス発祥とする説は「イギリスのジョン・ヘンリー・マーティンデールという人物が、カジノで奨励していた」というもの。氏の名前が変化して、「マーチンゲール」と呼ばれるようになったとされています。ただし、上述したようなフランスで一般的だった賭け方を、氏がイギリスで広めた、という可能性も考えられています。

ベットの手法として確立されたのは、18世紀のフランスだとされています。数学者のポール・レヴィが、勝率50%のゲームで確実な利益を出す方法として発表しました。確率の専門家から発表されたことで、ギャンブルを超えて幅広いジャンルに採用され、特に金融の分野で高い評価を獲得しました。

現在、マーチンゲール法はオンラインカジノにおいて極めて有名な手法として普及しています。FX取引においてマーチンゲール法を採用するトレーダーも少なくありません。

マーチンゲール法が使えるゲーム

マーチンゲール法に相性が良いとされているのは、以下の条件に当てはまるカジノゲームです。

  • 勝率が50%
  • 配当が2倍

オンラインカジノでは、一般的に以下のようなゲームに相性が良いと考えられています。

なかでも、最もマーチンゲール法が広く取り入れられているのが、イーブンマネーべットのルーレットです。赤・黒を選ぶ「カラーべット」、奇数・偶数を選ぶ「オッド・イーブン」、1~18か19~36を選ぶ「ハイ・ロー」が、イーブンマネーべットに該当します。

なお、フレンチルーレット・ヨーロピアンルーレットでは、「0」がべット対象に含まれるため、勝率は48.65%になります。アメリカンルーレットではさらに「00」がべット対象に加わるため勝率は47.37%になります。実際にマーチンゲール法をルーレットで利用する場合は、このような勝率の誤差を考慮する必要があります。

独立事象と従属事象

オンラインカジノでどのゲームにマーチンゲール法を利用するか決めるうえで知っておいていただきたいのが、「独立事象」と「従属事象」です。

独立事象とは、事象の結果が次回の事象に影響を及ぼさないこと。例として、コイントスの結果は、裏表どちらも等しく2分の1です。この確率は独立しており、毎回変わることはありません。このことから、コイントスの結果は独立事象であるといえます。

従属事象は、独立事象とは異なり、今回の事象の結果が次回の事象に影響を与えるということです。52枚のトランプからエースを引くケースを想定してみましょう。エースを引く確率は、最初は52分の4です。初回でエースを引くと、次にエースを引く確率は51分の3になります(引いたカードは戻さない)。この場合、カードを引いた結果は従属関係にあるといえます。

マーチンゲール法は独立事象のゲームと従属事象のゲーム双方に利用できますが、より相性が良いのは何回べットしても確率のブレがない独立事象のゲームです。オンラインカジノでは、ルーレットやクラップスが該当します。

オンラインカジノでのマーチンゲール法のやり方

「一度の勝利でリスクを帳消しにできる方法」と聞くと、オンラインカジノでマーチンゲール法を試してみたくなるかもしれません。以下では、オンラインカジノにおけるマーチンゲール法の基本的なやり方と、バカラ・ルーレットでの実践方法を解説します。

マーチンゲール法の基本的なやり方

オンラインカジノにおけるマーチンゲール法の基本的な考えは、「負けるたびに賭け金を2倍にする」「勝利するまで繰り返す」というシンプルなものです。負けた場合は、前回賭けた額の2倍をべットします。勝利すれば1セットのマーチンゲール法が終了となり、初回の賭け金分の利益が出ます。

マーチンゲール法は理論上、べットをやめない限りいつかは利益が出ます。しかし、実際には賭け金を倍にしていく関係上、資金不足など、続けてべットできなくなるケースもあります。そうした場合は、それまでの損金を回収することを諦め、損切りを行うことになります。

マーチンゲール法はリスクを軽減してオンラインカジノでプレイするための方法であり、1回では大きな利益は出ません。コツコツと利益を積み上げていくことが苦にならないプレイヤーに向いています。マーチンゲール法で出たオンラインカジノの利益はしっかりとプールしておき、収支管理を徹底しましょう。

【実践】バカラでのマーチンゲール法

バカラの賭け方には、プレイヤー賭け・バンカー賭け・タイの3種類があります。このうち、タイは期待値が低いため、一般的にはべットしません。そのため、基本的にはプレイヤー賭け・バンカー賭けのいずれかを選ぶことになります。

プレイヤー賭けの勝率は44.62%、バンカー賭けの勝率は45.86%です。一方、配当に関してはプレイヤー賭けは2倍、バンカー賭けは1.95倍となっています。

マーチンゲール法を実践するうえで、勝率と配当のどちらを重視するかは意見が分かれています。自分なりの理論をもとにどちらかを選べば問題ありませんが、特に考えがない場合はプレイヤー賭けを徹底するのがおすすめです。

マーチンゲール法は、2倍の配当を前提としています。バンカー賭けの配当である1.95倍の場合、それまでの連敗数によっては一度勝利しても損金を回収できないケースが考えられます。一方、勝率については理論上の数値であり、ほとんど無視できる誤差です。そのため、オンラインカジノのバカラでマーチンゲール法を実践する場合、基本的にはプレイヤー賭けをキープすることが推奨されています。

【実践】ルーレットでのマーチンゲール法

ルーレットでマーチンゲール法を実践する場合は、ヨーロピアンルーレットかフレンチルーレットを選びましょう。アメリカンルーレットでは「00」が選択肢として加わるため、少しだけ勝率が低くなります。誤差とも考えられますが、少しでもマーチンゲール法での勝率を上げたい場合は、こうした細かな数値にも気を配ることが大切です。

賭け方はイーブンマネーベットのカラーべット、オッド・イーブン、ハイ・ローのいずれかから選択します。勝率はどの賭け方も変わらないため、どれを選んでも問題ありませんが、カラーべットが勝ち負けを瞬時に判別できるためおすすめです。

スタートの賭け金は自由に設定できますが、連敗で倍になっていくことを考えると少額でスタートすべきでしょう。1ドルからスタートしても問題ありません。負けたべットの次から賭け金を倍にしていきます。当たった場合は、1ドルから再度スタートします。

勝率が50%の場合、どちらに賭けても確率は変わりません。「気分転換したい」「同じほうにべットし続けるのに抵抗がある」といった場合は、自分なりのルールを決めておくのがおすすめです。例として「負けた次のべットでは色を変える」といったルールを設けておくと、迷ったり、一喜一憂したりせずにマーチンゲール法を進められます。

オンラインカジノでマーチンゲール法を行うメリット・デメリット

オンラインカジノでマーチンゲール法を利用すると理論上は損金を必ず回収できますが、同時にデメリットがあることも知っておかなければなりません。オンラインカジノにおけるマーチンゲール法のメリットとデメリットを解説します。

メリット

オンランカジノでマーチンゲール法を利用すると、以下のようなメリットが期待できます。

  • 一度の勝ちで負けを帳消しにできる
  • 仕組みがシンプル
  • 波が来れば短期で大きな利益が出る

それぞれのメリットについて解説します。

一度の勝ちで負けを帳消しにできる

マーチンゲール法の最大の強みは、「どれだけ負けても、一度勝利すれば良い」という点です。

オンラインカジノでは、運と読み次第で大きな利益を獲得できます。しかし、べットの結果は誰にもコントロールできません。ギャンブルのスリルを優先せず、いかに堅実な賭け方を続けるかが重要です。

その点、マーチンゲール法ではどれだけ負け続けても、最後に勝てば利益が出ることが保証されています。プラスになるのは初回の賭け金のみですが、基本的に運に頼ることしかできないオンラインカジノにおいて、利益が保証されているのは何にも代えがたい魅力です。

オンラインカジノで安定して利益を出していくためには、精神を安定させることが求められます。無計画なべットを続けていると、スリルが味わえる一方で利益は安定しません。負けが続けば、精神も追い詰められ、無謀なべットをしてしまうことも考えられます。マーチンゲール法の「負けを帳消しにできる」という点は、オンラインカジノプレイヤーにとって精神的に大きな支えになるでしょう。

仕組みがシンプル

オンランカジノのプレイでは、マーチンゲール法以外にもさまざまな賭け方が確立されています。いずれも、適所で活用すればオンラインカジノの勝率を上げることが可能です。一方で、仕組みが複雑なものも多く、実際に運用するためには多くの知識と経験が求められます。

マーチンゲール法の仕組みは非常にシンプルです。賭け金を負けるたびに倍にしていくだけであり、初心者でもすぐに運用できます。必要なのは賭け金を記録しておく作業だけで、複雑な計算は求められません。

実際に多くのオンラインカジノ初心者がマーチンゲール法からスタートしています。他の複雑なベット方法は、マーチンゲール法をしっかりと身に着けてから勉強しても問題ありません。

シンプルな方法である一方で有用性が高く、ベテランのオンラインカジノプレイヤーでもマーチンゲール法に頼ることがあります。仕組みが単純ということは、それだけミスが発生しにくいということです。オンラインカジノをプレイしていると、予想や計算などで頭がいっぱいになってくることは少なくありません。そんな時こそ、安全にプレイするために、シンプルなマーチンゲール法を採用してみましょう。

波が来れば短期で大きな利益が出る

マーチンゲール法は、ベット回数を重ねるごとに賭け金が大きくなっていきますが、最終的に獲得できる利益はベット回数に関わらず同じです。具体的には、3連敗して4回目に勝ったとしても、9連敗して10回目に勝ったとしても、得られる利益は同じく初回の賭け金分のみということになります。

そのため、マーチンゲール法は長期戦には向いていません。一方、少ない回数で1セットが終わるような短期戦の場合、着実に利益を積み上げていくことができます。幸運の波が来ていれば、短時間のうちに利益を獲得することも可能です。

マーチンゲール法は利益が少ないべット法と思われがちですが、運の風向きによっては少ない時間で多くの利益を出すこともできます。回転の速いカジノゲームであれば、とりわけこのメリットが強調されるでしょう。

デメリット

オンラインカジノでマーチンゲール法を運用する際は、以下のようなデメリットがあることも知っておかなければなりません。

  • べット上限が決められているケースがある
  • まとまった資金が必要になる
  • 連敗時のリスクが大きい

これらのデメリットについて解説していきます。

べット上限が決められているケースがある

オンラインカジノによっては、ベット上限を設定しているケースがあります。ベット上限とは、その名のとおり「それ以上賭けることができない」という上限額のことです。プレイヤーへの配当金支払いを確実にすることや、冷静さを失ったプレイヤーによる無謀なべットを防ぐことを目的として設けられています。

マーチンゲール法は、負けるたびにベット額を倍増させていくことが前提です。しかし、べット上限が設けられている場合、その額以上のべットはできません。また、マーチンゲール法はあくまで「いつかは損金を回収できる方法」であり、ベット額が上限に到達する前に勝利できる保証もありません。

連敗し、ベット額が上限に到達した場合、マーチンゲール法はその時点でストップとなります。もちろん、損金を回収することはできません。

ベット上限は、オンラインカジノごと、カジノゲームごとに異なります。マーチンゲール法を運用する場合は、あらかじめオンラインカジノのベット上限を確認しておくことが極めて重要です。

まとまった資金が必要になる

マーチンゲール法は、そもそもまとまった資金がなければ運用できません。マーチンゲール法は、連敗するたびに賭け金を倍にしていきます。そのため、連敗が続くと、賭け金は直線的にではなく、指数関数的に増加します。

資金が十分ではない場合、負けを取り返すための「次のベット」ができなくなる可能性があります。例として、1ドルからマーチンゲール法をスタートして、10連敗した場合、賭け金と累積賭け金は以下のとおりになります。

ベット回数賭け金累積賭け金
1回目1ドル1ドル
2回目2ドル3ドル
3回目4ドル7ドル
4回目8ドル15ドル
5回目16ドル31ドル
6回目32ドル63ドル
7回目64ドル127ドル
8回目128ドル255ドル
9回目256ドル511ドル
10回目512ドル1,023ドル

このように、10連敗すると累計で1023ドルを消費することになります。9連敗した時点で、512ドルが残っていなければ次のベットができません。資金不足となればマーチンゲール法を続けられず、損金の回収を諦めることになります。

オンラインカジノのゲームで、10連敗することは確率が小さくても、ないとは言い切れません。潤沢な資金を用意していなければ、マーチンゲール法に着手すべきではないといえます。

連敗時のリスクが大きい

連敗した時のリスクが大きいこともデメリットとして挙げられます。上述したとおり、連敗するたびに次のベットに必要な賭け金が増えていくうえに、回収不能になる可能性がある額も大きくなっていきます。精神的にも追い詰められていくでしょう。結果としてマーチンゲール法を徹底できず、無謀なベットをしてしまうかもしれません。

オンラインカジノでのマーチンゲール法は儲かる?

実際に、オンラインカジノのマーチンゲール法は儲かるのでしょうか。期待値と確率から分析してみましょう。

マーチンゲール法の期待値は、ゲーム数とスタートの賭け金から割り出します。各ゲームの勝率は2分の1であり、勝てば1単位のべット額が利益となる仕組みです。そのため、期待値は

  • ゲーム数 ÷ 2

となります。1ドルべットでスタートして100ゲームプレイした場合は1ドルが単位となり、期待値は50ドルとなります。

マーチンゲール法の連敗数に応じた確率は以下のとおりです。

連敗数確率(百分率)確率(分数)賭け金
1回50.00%1/21ドル
2回25.00%1/42ドル
3回12.50%1/84ドル
4回6.25%1/168ドル
5回3.125%1/3216ドル
6回1.563%1/6432ドル
7回0.781%1/12864ドル
8回0.391%1/256128ドル
9回0.195%1/512256ドル
10回0.098%1/1024512ドル
11回0.049%1/20481,024ドル
12回0.024%1/40962,048ドル
13回0.012%1/81924,096ドル
14回0.006%1/163848,192ドル
15回0.003%1/3267816,384ドル
16回0.0015%1/6535632,678ドル
17回0.0008%1/13071265,356ドル
18回0.0004%1/261424130,712ドル
19回0.0002%1/522848261,424ドル
20回0.0001%1/1045696522,848ドル

あくまで確率の問題であるため、儲かることは保証されていません。上記の表を確認すると、10連敗は1,000ゲームに1回程度起こります。また、14連敗以上は確率上、1万ゲームに1回も起こらないため、ほとんど無視できるという考え方もあります。

13連敗までしか想定しないのであれば、勝敗を決めるのは資金とべット上限です。潤沢な資金を用意したうえで、かつ14回目のべットに挑める8,192ドル以上のべット上限を設定しているゲームを選ぶ必要があります。

ほぼ結果のすべてを運に委ねることになるため、利益を保証することはできません。確率上どんなに低い結果も、実際のオンラインカジノでは起こり得ます。また、技術介入度が低く、運任せの方法である以上、他のプレイヤーの結果もあまり参考にならないでしょう。上記の確率を把握したうえで運用してみて、自分なりに勝率を確かめてみてください。

オンラインカジノでマーチンゲール法を使う際のポイント

マーチンゲール法は理論上は必ず利益が出る方法ですが、実際に運用する際にはプレイヤー側にいくつかの注意が求められます。以下では、オンラインカジノでマーチンゲール法を実際に使う際のポイントを紹介します。

潤沢な軍資金を用意する

マーチンゲール法は、続ける限り必ず勝てますが、1セットが終わるまでには大きな資金を動かすことになります。動かす資金がない場合、つまり次のべットで必要な資金が残されていない場合、マーチンゲール法はその時点でゲームオーバーです。

少ない連敗数で毎回のセットが終わるのであれば、それほど多くの資金は必要ありません。しかし、確率上は1,000回に1回程度の10連敗も、オンラインカジノではよく見受けられます。希望的観測しか持たず、少ない資金でマーチンゲール法を始めるのは危険です。

資金は多ければ多いほど安心ですが、目安となるのは13連敗後の14回目べットまでに必要になる資金でしょう。14連敗する確率は0.006%しかありません。1ドルからマーチンゲール法を始めると、14回目のべットに挑む場合、累計で16,383ドルが必要になります。

もちろん、ベット上限が設定されている場合は、潤沢な資金があってもゲームを続けられないケースがあります。マーチゲール法を運用するゲームをオンラインカジノで選ぶ際は、ベット上限にも注目してください。

オンラインカジノの軍資金に関するヒントは、こちらも併せてご覧ください。

最初のベット額を慎重に決める

マーチンゲール法の利益は、1回目のベット額に依存しています。どれだけ連敗しても、一度勝利すれば1回目のベット額相当が利益として残る仕組みです。このことから、最初のベット額を増やせば、利益も増えることになります。

ただし、闇雲に最初のベット額を増やすことはおすすめできません。連敗のたびにベット額を増やす関係上、最初のベット額が大きいと連敗時のベット額の上がり幅が大きくなります。わずかな連敗でベット額が膨大になり、資金の残りが底をついたり、あっという間にベット上限に到達したりしてしまうかもしれません。

1ドルスタートでも、10連敗すると累積の賭け金は1,023ドルとなり、次のべットのためには1,024ドルが残っていなければなりません。スタートの賭け金を2ドルに増やすだけでも、リスクが大きくなります。基本的にはスタートは1ドルで固定し、ゲームの回転数で利益を積み上げていくのがおすすめです。

損切りのタイミングを見極める

流れが悪い場合は、思い切って損切りをすることも大切です。マーチンゲール法は、一度の勝利ですべての負けを取り返せる方法ですが、「次に勝てば大丈夫」「次こそは勝てる」という希望的観測から、結果的に損金を回収できず、大きな損害を被ってしまうことがあります。

早い段階で損切りをすれば、その後のマーチンゲール法を利用したゲームを繰り返すことで挽回できるかもしれません。しかし、損金が大きくなるほど、1ゲームあたりの期待値が少ないマーチンゲール法では取り返すことが難しくなります。

冷静に損切りをするためには、オンラインカジノをプレイするうえで自分なりのルールを決めておくと良いでしょう。「10連敗したら損切り」「ここから2連敗した場合の3回目の賭け金を現時点で持っていない場合は損切り」といったルールが一般的です。

オンラインカジノでマーチンゲール法は禁止されている?

プレイヤーの間では「オンラインカジノでマーチンゲール法は禁止されている」という噂がささやかれています。オンラインカジノでは、マーチンゲール法を利用できないのでしょうか? 以下では、マーチンゲール法へのカジノの対応を紹介します。

ランドカジノでは禁止されていることも

マーチンゲール法は、一部のランドカジノ(店舗型のカジノ)では禁止されているといわれています。

マーチンゲール法は、プレイヤーにとっては「必ず利益が出る方法」である一方、カジノの運営側にはメリットがありません。さらに、ランドカジノは世界中のセレブが集まることから、一般的にベット上限が高く設定されています。当然、資金力のあるプレイヤーが多いため、現実的にマーチンゲール法を運用可能なのです。

このことから、一部のランドカジノはギャンブル本来のスリルを守ることや、運営の利益を確保することを目的として、マーチンゲール法を禁止しています。ただし、すべてのランドカジノがマーチンゲール法を取り締まっているわけではないようです。マーチンゲール法は利益が少ないことから、特に制限していないランドカジノもあります。

オンラインカジノでは使用可能

一般的に、オンラインカジノではマーチンゲール法は許可されています。過去には、SNS上で「マーチンゲール法を使ったら出金を拒否された」という投稿が話題になりましたが、具体的にどのオンラインカジノがそのように対応したのかは、はっきりしていません。また、オンラインカジノプレイヤー間では、「マーチンゲール法ではなく、他の不正行為が原因となり出金を拒否された」という見方が有力です。実際に、多くのオンラインカジノがマーチンゲール法に特別な対応を行っておらず、上記の投稿は噂に過ぎないといえます。

ただし、念のため利用規約でマーチンゲール法について明記されていないか調べてみることをおすすめします。心配な場合は、マーチンゲール法に対する措置についてカスタマーサポートなどに問い合わせてみるのも良いでしょう。

なお、運営に許可されていることと、現実的に運用できるかどうかは別問題です。ランドカジノはベット上限が高く、リスクの少ない方法としてマーチンゲール法が確立されています。一方、オンラインカジノの場合、ベット上限がネックになることが多いでしょう。

マーチンゲール法に関するよくある質問

オンラインカジノのマーチンゲール法に関しては、さまざまな疑問があります。以下では、代表的な疑問と回答を紹介します。

Q.マーチンゲール法で稼いだ勝利金は一時所得になる?

オンラインカジノで獲得した利益が課税額に到達すると、税金を納める必要があります。オンラインカジノの利益の税法上の分類は、基本的に一時所得です。マーチンゲール法で稼いだ場合も例外ではありません。

オンラインカジノの課税所得は、勝利したべットのみを対象として考えます。負けた賭け金に関しては、経費計上できません。1年で獲得した勝利金からそのべットに費やした資金を差し引き、オンラインカジノの課税所得を算出します。

さらに、一時所得の特別控除である50万円を差し引き、2分の1すると最終的な課税所得が算出されます。オンラインカジノの利益が特別控除の50万円を下回っている場合は、課税対象となりません。

オンラインカジノの利益に掛かる税金の詳しい解説は、こちらを併せてご覧ください。

Q.マーチンゲール法はローリスク?

マーチンゲール法のリスクについては、さまざまな意見があります。「損金を必ず回収できる」という点ではローリスクです。ただし、ベット上限を踏まえると、必ず回収できるとは限りません。連敗が重なるほど、未回収に終わるリスクは増大します。

「次こそは勝てる」とプレイヤーに思い込ませることこそ、マーチンゲール法の罠といえるでしょう。実際には単純な確率の問題のため、次も負ける可能性は十分にあります。そのゲームで損金を回収することにこだわりすぎると、自分から大きなリスクを背負うことになるのです。

マーチンゲール法のリスクは、プレイヤーの志向性によって変わるといえます。正確な資金管理、冷静な損切りができるプレイヤーであれば、低リスクでマーチンゲール法を運用できるでしょう。一方で、感覚に頼るプレイヤーや、少ない利益にストレスを感じるプレイヤーには向きません。

オンラインカジノのべット法にはさまざまな種類があります。自分のプレイヤーとしての志向性を理解し、自分にとってリスクなく運用できるべット法を選ぶことが大切です。

Q.マーチンゲール法はスポーツベットで使える?

マーチンゲール法はスポーツベットでも理論上は使用可能です。2チームで対戦するスポーツの場合、単純な勝率は2分の1といえます。この点では、マーチンゲール法の利用条件に合致しています。

しかし、スポーツベットではべット状況によってオッズが変わるため、必ず2倍以上の配当が得られるとは限りません。また、あきらかに実力差がある対戦の場合、実質的な勝率は2分の1とはいえないケースもあります。

さらに、マーチンゲール法は少ない利益を着実に積み重ねていく方法であるため、本来であれば回転の速いゲームで利用するのが理想的です。スポーツベットのように一試合が長いギャンブルの場合、結果が確定するまでの時間に対して利益が少なく、あまりマーチンゲール法の魅力を生かせないでしょう。このことから、利用はできるものの、スポーツベットとマーチンゲール法の相性は悪いといえます。

マーチンゲール法を使うならStake(ステークカジノ)で!

マーチンゲール法をオンラインカジノで使ってみたい場合には、ステークカジノがおすすめです。マーチンゲール法を運用するうえで、魅力的なポイントがたくさんあります。ステークカジノの代表的な魅力を紹介しましょう。

ルーレットの種類が豊富

マーチンゲール法に適しているゲームといえば、やはりルーレットです。独立事象のため確率のブレがなく、理想的な条件でマーチンゲール法を運用できます。

ステークカジノでは、多彩なルーレットが用意されており、飽きずに楽しめます。その数は、なんと23種類。シンプルなルーレットから、臨場感が味わえるライブルーレットまで、それぞれ個性的です。

マーチンゲール法はシンプルなだけに、単調なべットを繰り返して飽きてしまうかもしれません。ルーレットを続けるとしても、気分転換で違うゲームを選ぶことは重要です。ステークカジノであれば、その時の気分に合わせてルーレットのゲームを選べます。

ボーナスでマーチンゲール法を試しやすい

マーチンゲール法は極めてシンプルなべット法ですが、ビギナーの方にとっては慣れが必要かもしれません。連敗するリスクもあるため、いきなり自己資金を投じるのは気が引ける方も多いでしょう。

ステークカジノは折に触れて、初心者にも使いやすいボーナスを付与しています。このボーナスを利用してカジノゲームをプレイし、マーチンゲール法に慣れていくのがおすすめです。

もちろん、登録時ボーナス以外にもさまざまなボーナスがあります。これらのボーナスを利用してマーチンゲール法で堅実にプレイすれば、自己資金をあまり使わずに大きな利益を獲得できるかもしれません。

賭ければ賭けるほど好条件に

ステークカジノでは、賭け金に応じてランクが上がるVIP制度を用意しています。ランクが上がるごとに、ボーナスの増加などさまざまなメリットを享受できます。さらに、一度ランクが上がると、降格しません。

マーチンゲール法は、連敗時の負債を高額のべットで取り返す方法のため、オンラインカジノ利用時の累計賭け金はどんどん増加していきます。そのため、ランクを上げやすいといえるでしょう。

【応用編】グランマーチンゲール法(グレートマーチンゲール法)

マーチンゲール法を応用した、「グランマーチンゲール法(グレートマーチンゲール法)」というべット法があります。

マーチンゲール法は、負けた場合、前回のベット額を2倍にして賭ける方法です。グランマーチンゲール法は、このベット額にプラスアルファを加えます。そのため、勝てばマーチンゲール法以上のリターンを得ることが可能です。

例として、スタートの賭け金を1ドル、プラスアルファの賭け金を1ドルにすると、ゲーム10回までの賭け金は以下のようになります。

ベット回数賭け金累積賭け金
1回目1ドル1ドル
2回目3ドル4ドル
3回目7ドル11ドル
4回目15ドル26ドル
5回目31ドル57ドル
6回目63ドル120ドル
7回目127ドル247ドル
8回目255ドル502ドル
9回目511ドル1,013ドル
10回目1023ドル2,036ドル

リターンはマーチンゲール法よりも大きい一方、賭け金にプラスアルファがある関係上、連敗時はベット額が跳ね上がります。このことから、グランマーチンゲール法は攻撃的なベット法と考えられています。ベット上限に到達するまでのペースも速いので、慎重な運用が求められます。

マーチンゲール法以外にも!オンラインカジノの攻略法

オンラインカジノで使われているベット法は、マーチンゲール法だけではありません。他にも、さまざまなベット法が確立されています。状況に応じて使い分けられるようになると、さらに自由度の高いプレイが可能になるでしょう。以下では、マーチンゲール法以外のべット法から代表的なものを紹介します。

グランパーレー法

グランパーレー法は、マーチンゲール法とは対称的に、勝った際に賭け金を増やす方法です。連勝を前提としており、負けた時点で終了して最初の賭け金からリスタートします。グランパーレー法は、連勝するごとに前の賭け金の2倍とプラスアルファを賭ける方法であり、単純に賭け金を2倍にしていくパーレー法をベースにしています。

連勝時は効率よく利益を出す方法ですが、一度の負けで収支がマイナスになります。連勝しているうちにやめる冷静さが求められます。

ダランベール法

ダランベール法は、勝ったら次のべットで賭け金を1単位減らし、負けたら賭け金を1単位増やす方法です。スタートの賭け金に決まりはありませんが、10ドル、20ドル、30ドルなどから始めるのが一般的です。ベットごとに、賭け金を1ドルずつ増減させていきます。

連勝し、賭け金がゼロになれば利益確定となり、1セット終了となります。賭け金の増減額が1単位のため、連敗時のリスクが少ない方法として知られています。

オスカーズグラインド法

オスカーズグラインド法は、勝った場合にベット額を1単位ずつ増やしていく方法です。負けた場合は、賭け金を変えません。スタートの賭け金を1単位として設定し、その1単位分の利益が出た時点で1セットが終了となります。

賭け金が跳ね上がらないため、低リスクなベット法です。また、負けた回数が勝った回数より多くても利益が出る点も魅力といえます。

31システム法

31システム法は、[1,1,1,2,2,4,4,8,8]という数列の単位で賭け金を変化させていく方法です。すべての単位の合計が31になることが名前の由来となっています。2連勝するか、最後の8のべットが終わると、1セット終了となります。

2連勝すれば利益が確定します。一方、9連敗で1勝もせず1セットが終わったとしても、損金は31単位で抑えられます。1ドルを1単位とした場合、最大の損金は31ドルです。そのため、資金管理がしやすい方法といえます。

モンテカルロ法

モンテカルロ法は、[1,2,3]の数列を活用するベット法です。最初の賭け金は、数列の両端の合計額である4単位を設定します。負けた場合は、直前のベット額の単位である「4」を数列の右端に追加し、再度両端の合計額である5単位をべットします。勝った場合は、数列から両端の数字を削除します。数字がなくなった場合、もしくは1個だけになった時に、1セット終了となります。このように、数字の追加、削除を繰り返していくのが、モンテカルロ法の基本的なやり方です。

少ない資金で運用できる点が大きなメリットです。他方、数列を利用しているため、慣れるまでには時間がかかるかもしれません。

ココモ法

ココモ法は、負けた場合に前回・前々回のべットの合計額を賭ける手法です。1ドルでスタートした場合、最初に1ドルを賭け、負ければ次のべットでも1ドルを賭けます。さらに負ければ、前回・前々回の合計額である2ドルをべット。さらに負けた場合は、同じように前回・前々回の合計額である3ドルをべットします。今後も、負け続けると5ドル、8ドル、13ドル、21ドルと賭け金が増えていきます。勝った場合は1セット終了となり、再度1ドルからスタートします。

一度の勝利でそれまでの連敗を覆せるだけではなく、連敗数が多いほどその後の勝利で得られる利益が大きくなる性質があります。

10%投資法

10%投資法は、常に自己資金の10%を賭け続ける方法です。勝った場合はその配当金を含めた自己資金の10%を、負けた場合はべット後に残った自己資金の10%を、次の賭け金として使用します。このことから、勝つと賭け金が増え、負けると減る性質があります。

オンラインカジノのベット法は複雑なものが多いなか、「10%を賭け続ける」というシンプルさは魅力です。90%は手元に残るため、資金がゼロにならないという安心感もあります。

ウィナーズ法

ウィナーズ法は、数列を利用したベット法のひとつです。1単位の賭け金を最初にべットし、同じ金額で2連敗してからスタートします。[1,1]という数列を書き、次のベットでは左端の数字の2倍である2単位を賭け金に設定します。次に負けた場合は、前回にべットした単位数である「2」を数列に追加し、[1,1,2]という数列を作成。同じように左端の数字の2倍をべットし、負ければ同じく数列に数字を追加します。勝てば、数列の左端の数字を削除します。このように、勝敗に応じて数字の追加・削除を繰り返していきます。数字がすべてなくなれば1セット終了です。

賭け金の上がり方がスローペースなため、少ない自己資金でも運用できる方法です。一方、勝ち・負けを交互に繰り返すようなゲームの流れの場合、賭け金が上がり、リスクが増大する性質があります。

ゲームごとの詳細な戦法は、こちらも併せてご覧ください。

Stake(ステークカジノ)でマーチンゲール法を実践しよう

この記事を読み、マーチンゲール法に興味を持った方は、実際にオンラインカジノで実践してみましょう。なお、マーチンゲール法は勝利すればすべての損金を回収できますが、連敗で賭け金が膨れ上がる可能性もあります。ギャンブルの結果は誰にも予想できないため、リスクが大きくなる前に落ち着いて損切りを行いましょう。

最初から自己資金を投じるのが心配な場合は、オンラインカジノのボーナスを利用するのがおすすめです。ステークカジノは多彩なボーナスを用意しており、気軽にマーチンゲール法を試せます。ぜひご登録ください。

監修者
永井 晃
シニアマーケティングマネージャー
永井 晃
ナガイ アキラ
所属:マーケティング戦略部

Betwise Entertainment シニアマーケティングマネージャー
オンラインカジノ業界に15年以上従事し、主に仮想通貨を重点としたマーケティング戦略の策定に携わる。豊富な知識とデータ分析力で、クライアントの成長と業界発展に貢献している。

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